でも、実際はどんな制度なの?いつから実施されるのって思っている人も少なくないと思います。
こんかいはそんな保育園の無償化について見ていきましょう。
また、元保育士の立場から「保育現場では何が変わるのか」も見ていきたいと思います。
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目次
保育園の無償化ってどんな制度!?いつから実施されるの!?
早速「保育園の無償化」について見ていきましょうね。保育園の無償化は正しくは「幼児教育の無償化」と言います。
保育園だけではなく、幼稚園も認定こども園も対象になるんですね。
この制度の目的は「幼児教育の重要性に鑑み、すべての子どもに質の高い幼児教育を保証することを目的とするもの」です。
これは2017年の自民党の政権公約でした。
2020年までに3歳から5歳のすべての子どもたちの幼稚園・保育園の費用を無償化する。
0歳から2歳児についても所得の低い世帯に対しては無償化する。
と謳っていました。
では実際にこの保育園無償化が行われるのはいつでしょうか?
今のところ、予定では2019年の10月からとなっています。
一部5歳児さんに関しては先行して2019年の4月から無償化になるという話でした。
この保育園無償化には同じく2019年の10月から予定してある消費税増税をあてこもうということです。
なので、2019年の9月からというのが、できるだけ早い段階ということになるんですね。
保育士としては無償化もいいけど、保育士の給料を上げたり待遇を改善する方が先決な気もしますが(汗)後は待機児童をなくすとか…。
保育園無償化の所得制限や対象年齢は!?
では具体的に無償化になるものや所得制限などの条件も見ていきましょう。保育園の無償化の場合は自治体で「保育が必要である」と認定をされないといけません。
これは保育園に入るときの調査と同じですね。
今現在保育園に入っていればクリアです。
また、3歳児以上に関しては認可施設での保育は認定なしに無償になります。
年齢制限も見ていきましょう。
0歳~2歳児さんは年収250万円以下世帯(住民税が非課税の世帯)は認可施設のみ無償化です。
認可外の施設の場合は金額に上限が設けられています。
上限は月額で4万2千円です。
3歳以上児の場合は年収も家庭環境も関係なく無償化です。
ただし、認可外の施設には金額の上限があります。
金額の上限は月額で3万7千円です。
ちなみに幼稚園の場合は「一部無償化」ということで月額2.75万円までの補助となります。
また、通園の送迎費(バス代)食材費(給食費)行事費は無償化の対象ではありません。
幼稚園に子供を通わせるよりも保育園に通わせる方がお得ということになりますね。
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保育園無償化で保育士はどうなるの!?
この保育園の無償化で保育士はどうなるのでしょうか?結論からいうと「無償化だかららといって変わることはない」ようです。
ただ、待遇面では2019年の4月から1%の給料アップが決定しています。
これは月額にすると3000円弱という感じですね。
毎年アップしていくものではないので雀の涙という感じは否めません。
また保育園の無償化は保育士の待遇をよくするためのものではありません。
消費税を増税する際にこそだて世代の消費が低迷しないようにする目的です。
また、産むのをやめよう!と思わせないための対策でもあります。
なので、無償化になれば待機児は絶対に増加しますよね。
保育園でもそれに対応しようとしますので、園児数が増える可能性があります。
今まではヘルプの先生として勤務していた先生も担任をもつようになる。
すると今まで担任を持っていた先生は休みを取りにくくなります。
今現在でさえ休みなんて取れないも同然でしょうが、今より確実にひどくなります。
体調を崩しても補助に入る先生がいないという事態にもなります。
すると、目が行き届かなくなり、事故が起こる可能性が上がってきますね。
また、保育士一人ひとりにかかる負担が大きくなります。
そうなると今まで以上に保育士の離職率が上がるのではないでしょうか?
現場の保育士の方は「保育園の無償化もいいけど、だったら保育士の給料を上げてよ!」といった声が大半でしょう。
潜在保育士も給料が上がるのなら復帰するというひとがかなりいます(私も!)
そうすれば待機児も解消されて税収もアップするのでいいのではないかと思うのですが…。
まとめ
いかがでしたでしょうか?保育園の無償化で喜んでいる親御さんもいます。
でも、その分、保育の質が落ちるのでは?と不安に思っている親御さんもいますよね。
保育士としては今までと同じように子どもが楽しく過ごせるように、事故が起こらないように気を付けていくのが使命です。
保育園の無償化の影響が保育士に来るまでは時間がかかると思います。
でも、今まで通り毎日の保育を丁寧に行っていくことが大事ですよね!
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