最近ものすごく話題になっていますよね。
今回はこの待機児童についてお話ししたいと思います。
待機児童ってそもそも何なのか?というお話しや対策、その原因までまるっとまとめてみます!
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目次
待機児童って何?
最近よく聞くこの「待機児童」って何なのでしょうか?定義を見ていきたいと思います。
待機児童というのは「認可保育園に入園希望を出しているのに入園できず、待機になっている児童数のこと」です。
2016年にネットで「保育園落ちた日本死ね!!!」というブログが投稿されてから国も実感を持ってその問題に取り組み始めた…という感じですね。
この待機児童の9割ほどを3歳以下の子どもが占めています。
待機児童は
・特定の認可保育園に希望を出したのに入園できなかったため、自治体がOKを出したほかの保育園にも入らなかった
・認可保育園に入れなかったので認可外の保育園に通っている
・親が育休中か求職活動を辞めた
等の場合は待機児童として数に入れないことになっています。
これらの場合は「隠れ待機児童」と呼ばれています。
この隠れ待機児童は年々増加していっています。
(6万人を軽く超えているという噂も!!)
このような理由から「待機児童0!」と謳っている自治体でも実は隠れ待機児童が結構いるなんてこともざらにあります。
保育園で勤務していたときは保護者の方から「うちの子が申し込んだ時点で350人の待機児童がいるって言われたんです」と聞いたことがあります。
その保育園に入園したいと園を指定していた方で、しかも0歳児クラス限定で!
待機児童を自治体の全部の保育園で、全部の学年で…と考えたら何万人という待機児童がいるという事実にもうなずけます。
待機児童問題への対策はどんなものがある?
では待機児童問題にはどんな対策が取られているのでしょうか?国が取っている対策としては
・待機児童ゼロ作戦の展開
・子ども・子育て応援プランの展開
というものがありました。
これがあんまり機能していなかったのはご存知の通りですね。
平成20年の2月に策定された「新待機児童ゼロ作戦」では10年後に「保育サービス(3歳未満児)の利用割合を38%にする」と宣言しています。
しかし、まだまだ待機児童がたくさんいるという状況ですよね。
また、政府の方針として
・保育所の定員をある程度超えて子どもを受け入れるように要請している
・保育ママの対象を未就学児に引き上げる
・認可外の保育園でも新設の場合は費用を補てんする
という対策を取っていました。
現場では定員を超えて児童を入園させるというものが実際にありました。
しかし保育所保育指針にある保育士の人数や保育室の面積は「最低基準のもの」なのです。
その最低基準のなかでもっと入園させる。
保育の質が著しく下がります。
このことから子どもたちもきちんとした遊びが保障されなくなり、トラブルが多発!ということもありました。
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待機児童がこんなに増えた原因は何?
では待機児童がこんなに増えた原因は何だったのでしょうか?待機児童問題の原因を探りたいと思います。
待機児童問題の原因は
①女性が働くようになったのに男性が育児を負担することがない
②都市部の人口増加
③核家族化
④保育士の確保の難しさ
⑤保育園を新設する難しさ
があると思います。
特に①つ目の原因は「女性が活躍できる社会!」と言って働くことを進めた政府が子どもの問題にしっかりと取り組んでこなかったツケだと思います。
女性はたくさん子どもを産んで、社会で働いてほしいが保育園は作れない!というのが今の政府のやっていることです。
矛盾していますね。
また、女性が働くなら男性が育児や家事を負担する方法もあります。
週に4日と3日でパパとママで分けて勤務するという方法もあります。
実際に海外では当たり前のようにやっていたりします。
しかし日本ではまだこのような形態はあまり見ないですし、推奨もされていなさそうですね。
⑤つ目の保育園を新設する難しさというのも待機児童を加速させる大きな原因です。
保育園を作る土地がそもそも少ないのです。
保育園の面積や施設は保育所保育指針である程度決まっています。
その縛りの中で作らないといけないのです。
それだけの広大な土地が都市部にふんだんにある…なんてことはないですよね。
今では苦肉の策として公園の中に保育園を作ったりしているのも記憶にあるでしょう。
また、保育園を作るときに大抵、近隣住民に反対されます。
建設の騒音トラブルだけでなく、園児の声なども騒音として問題になるからです。
近隣住民の理解なくしては保育園は建設しづらいというのが現状です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?待機児童問題はこれからどんどん加速していくと思います。
待機児童ゼロなんて夢のまた夢のような気がします。
保育園をたくさん作ることに加えて保育士の待遇をよくするのが喫緊の課題ですね。
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