保育士さんや保護者の年代の人はこの給食の時間をどうとらえていますか？
好き嫌いなくきれいに食べないとダメ！と教育されていませんでしたか？
最近ではその風潮はすたれてきています。
しかし、「それで本当に大丈夫なの？」という保護者や保育士さんも少なくないのでしょうか？
今回は保育士さんは給食の時間にどう子どもに対処しているかを実体験をもとにお話ししていきたいと思います。
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目次
保育園での給食は無理に食べさせない？
最近の保育園では無理に嫌いなものを子どもに食べさせるということはありません。しかし、その対応で本当に大丈夫？と思っている人もいるでしょう。
まず、無理に食べさせていない理由から見ていきたいと思います。
保育士が子どもに無理に食べさせないようにしている表向きは「食べるという行為自体が好きではなくなってしまうと将来困るから」ということになっています。
いや、実際これはその通りなんですよ？
しかし、その根底には「無理やり食べさせて保護者に虐待だとクレームされたら困る」というのがあるのではないかと思います。
複数担任の場合、担任の先生の年齢によっても給食の時の声掛けは変わってきます。
ベテランの年齢の先生になればなるほど
・全部食べないとお代わりはダメ
・全部食べたら偉い。
・野菜を食べると偉い
という指導をしがちです。
そして若い年齢の先生は
・一口でも頑張ったらすごい
・でも食べられなくてもいいよ
という場合が多いのではないでしょうか？
これはその先生がどういう風に子ども時代、給食と関わってきたのかに影響を受けているようですね。
保育園での給食を食育として力を入れている園
では、実際に私が勤務していた保育園の給食のお話をします。この保育園は食育にかなり力を入れている保育園でした。
給食は楽しく！がモットーで食べなさい！と強制することは皆無でした。
しかし、食べない子どもを放置するのではなく「一口食べてみる？」「先生と一緒にあ～んしてみよっか？」「食べたらプリンセスになれるかな？」「お口にスプーン列車がしゅっぱ～つ！」など年齢によっていろいろな言葉がけをし、子ども自身が食べてみようと思えるような言葉がけをしていました。
無理強いはしませんが毎日訊いていると
「ちょっと食べてみようかな？」と子どもも思う日があるらしくてパク！っといける日もあります。
感動の一瞬ですね。
また、３歳以上の子どもたちは自分で盛り付けもしていました。
ルールは「自分の食べられる量だけ盛り付けること」苦手なものはちょっとでもいいのです。
責任をもって食べるということを伝えていました。
更に２歳以上から野菜作り、４歳以上から調理保育等も取り入れていました。
自分で作った物なら食べてみよう！と思う子どもの好奇心を利用して好き嫌いをなくすという長期プロジェクトでしたね。
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保育園での給食を食育としてあまり力を入れてない園では
次に勤務した保育園では食育は熱心に行っていない保育園でした。しかし子どもの好き嫌いは放置していませんでした。
つまり、強制的に食べさせるという昔ながらの？保育園でした。
牛乳が飲めなければ頭を押さえつけてでも飲ませる。
給食を食べなければ遊ばせないしお昼寝もさせない。
全部食べないとお代わりはさせない。
給食を完食していないのにおやつをよく食べると嫌味を言う…。
（これらの点が理解できなくて私は辞めてしまったのですが・汗）
よく保護者からクレームが来なかったものだと思います。
前にいた保育園のように優しく言葉がけをしていたら「○○先生（私）は甘すぎる！」と怒られました（笑）
私が担当していたのは２歳未満児のクラスだったので、言葉で訴えることができない時期から強制的に食べさせることで「全部食べる」という習慣を付けようとしている園だったのかもしれません（怖）
この保育園の子どもたちは食事が好きな子はいいのです。
しかし、食べるのが遅かったり食が細い子はさらに遅く、少食になり、給食の時間が苦痛そうでした。
まとめ
いかがでしたでしょうか？はじめにいた保育園は特に食育に力を入れている珍しい園だと思います。
更に、後のお話の保育園のような例も最近では珍しいと思います。
あまり食育に力を入れていない保育園では
食べないものは黙って下げるというある意味、放置しているのではないかと言われても仕方のない対応をしているところも多いです。
保育士の皆さんはクラスの先生方と食事の方針をよく話し合って子どもへの対応を統一させておくのが大事だと思います。
また保護者のみなさんは「子どもが保育園で好き嫌いをしている」とわかったら一度、先生にどのような対応を子どもにしているのが具体的に聞いてみてください。
「無理に食べさせないようにしています！」でも、全く言葉がけをしないのとしているのとでは将来に差が出てきます。
せっかくの楽しい給食なのでおいしく、楽しく食べてしっかり育ってもらいたいですね。
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