介護士に必要な医療知識って!?適切な判断をするためには。

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介護士は医療行為はできませんが、もし利用者様に異変が起きたとき察知できるように、医療知識は必要ですよね。

ですが実際、どのくらいの医療知識があればいいのでしょうか?

介護士は資格や知識、技術がなくても就職することは可能です。

徐々に知識や技術をつけていけばいいとも思いますが、何かあったときすぐに対応できる能力も必要ですよね。

そこで、介護士に医療知識どのくらい必要なのかについて詳しく解説していきたいと思います。


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目次

介護士にも最低限の医療知識はあったほうがいい!

私は介護士にも最低限の医療知識はあったほうがいいと思います。

資格は持っていても技術や学校で習った知識が、そのまま役に立つとは限りません。

そのため、私の場合は就職した初日から何ヶ月間は、先輩についてもらいながらの業務になりました。

その間はできることは限られてきます。

私が介護士として就職して先輩が付き添ってくれている間は、食事介助とオムツ交換、口腔ケア、入浴での着脱介助などでした。

私が担当していた利用者様は、食事介助などは比較的介助しやすかったのですが、他の食事介助が必要な利用者様は麻痺があったり、介助しにくかったりと利用者様についても現場の知識もほぼ無い状態で介助するとなると難しいだろうなと感じました。

特に麻痺がある方の食事介助は、口の左右どちらに食事を運んだほうがいいのか、何故右なのか、左なのかなどの理由が初めの頃は理解できていませんでした。

しかし経験を積むに連れて、左麻痺の利用者様に食事介助をするときは、口の左側に食事を運んでも左側は麻痺しているため、食べ物があるのか認識しずらいなど、知識を得られるようになりました。

また麻痺がある側だと感覚があるかないかだけでなく、麻痺で動かせない利用者様もいらっしゃいます。

オムツ交換や入浴の着脱のときは、素早く利用者様の肌の健康状態なども確認しなければなりません。

肌に赤みがないか、褥瘡はできていないかなど異常の有無を見ます。

着脱やオムツ交換のときも気をつけなければ、利用者様に表皮剥離させてしまう可能性もあります。

今ここで”褥瘡”と”剥離”という言葉を使いましたが、何のことか分かりましたか?

”褥瘡”とは寝たきりの状態や同じ姿勢を長時間していることにより、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり、滞ったりすることで、初めは皮膚の一部が赤くなります。

赤くなってから放っておいてしまうとただれたり、傷ができてしまいます。

褥瘡は一般的には”床ずれ”と言いますが、床ずれのほうが馴染みがあるかもしれません。

次に”表皮剥離”の説明をします。

”表皮剥離”とは表皮だけが剥離している状態のことをいいます。

高齢者は特に皮膚が弱くなっているため起こりやすいです。

一般的には”剥離”と略して使うことが多いです。

介護施設ではこのように”褥瘡”や”剥離”のような言葉を日常的に使います。

見ただけで判断したり、日常的に使われる医療用語を理解したりすることは何も知識などがない状態では難しいと思います。

私の経験からもありますが、介護士も医療知識を最低限身につけておいたほうがいいです。

介護士がバイタル測定をすることもある!

施設によっては看護師が少なく、忙しいときは介護士がバイタル測定することもあります。

バイタルとは体温と脈拍、血圧、呼吸のことをまとめていいます。

しかし、これらはアルファベットで体温ならKT、脈拍はP、血圧はBP、呼吸はSpO2と表記されていることもあるため、最低限の知識がなければ何のことかもわからない状態になってしまいます。

基本的に看護師が定期的にバイタル測定を行いますが、看護師が忙しく手が離せないときなどは介護士がバイタル測定を行うこともあります。

しかしバイタル測定を行う前にできるだけ、利用者様の表情や行動がいつもと違うことに気づかなければなりません。

食事の量だったり、感情の訴えがあったりなど気をつけて利用者様のことを見て見ましょう。

利用者様が具体的に体調不良を訴えなくても、表情や行動で何かしらのサインが出ているはずです。

利用者様とコミュニケーションを取ったり、手を握ってみたりすると実は熱発してたということもあります。

老健や病院の介護士となると業務に追われて、利用者様と深く接する機会が少ないと思いますが、できるだけ利用者様に寄り添い話を聞いてみましょう。

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看護師が常にいない場合もある?

私は老健からグループホーム、病院と異動をしたことがありますが、私が働いていたグループホームには看護師はいませんでした。

何か緊急だったり、高熱があったりしたときは、まず最低限の処置をします。

その後、老健や病院に連絡を入れて、指示を仰いでいました。

まずグループホームは比較的、介護度が軽い方が入居されますが、実際は車椅子の方が多くいらっしゃいます。

歩かれる方は一人、二人いるかいないかというときもあります。

車椅子でも比較的元気な方が多く、みなさん結構動き回りますので、見守りが重要となってきます。

そのため、少しでも目を離したり、一つのことに集中しすぎて利用者様に目がいかなかったりするとヒヤリが発生したり、事故につながったりする可能性が出てくるのです。

結果として、看護師がいないところは介護士ができるところは処置をしたり薬の確認をしたりしなければなりません。

可能ならば処置をすることもなく、老健や病院に連絡を入れないように事故につながらない見守りを行わなければなりませんが、そううまくはいかないのが現状です。

まとめ

介護士でも最低限の医療知識を持っていないと、もし看護師がいないところに配属された場合に動かなければいけないのは介護士です。

適切な判断、適切な処置ができるように少しでも医療知識を学ぶようにしましょう。

私が働いていたのは病院が経営する医療法人の施設だったため、老健とグループホーム、病院と働くことができましたが、他のグループホームでは看護師がいるという話を聞いたことがあります。

私のいたグループホームが稀で看護師がいなかったのかは不明ですが、看護師がいなくて老健や病院に緊急の連絡を入れなければならないときは、きちんと利用者様の状態を報告しなければなりません。

そのような時のためにも少し医療知識を学んでおきましょう。

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