ダウン症児が遊んでいるところを思い浮かべる人もいるでしょう。
自閉症児の遊びを想像する人もいるかもしれません。
重度障害児がイベント等に参加している姿もありますね。
障害児保育とはどのような保育なのでしょうか?
また遊びとはどのようなものになるのでしょうか?
早速見ていきましょう。
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目次
障害児保育とは?
最初に障害児保育とは何なのかというところを見ていきたいと思います。障害児保育は実際にその子どもに接してみないとイメージしにくい部分があります。
身近にいないと分からないのが障害児保育ですね。
例えばダウン症で、元気いっぱいの子もいます。
自閉症でおとなしい子もいますし多動傾向の子もいます。
視覚や聴覚の生涯の子もいます。
肢体不自由児もいます。
知的障害を持っているかいなかでも全く変わります。
一言で障害児保育とは言いますが、内容は一言で言い尽くせないほど多岐にわたる保育です。
しかし、障害児保育で大事なことは、保育の際に子どもが困難に思うことをカバーしたり援助して楽しく園生活を送ることができるようにする!
の一言に尽きると思います。
障害児を担任するときに先輩にはよく「教科書を読むことも大事。基礎的な知識は大事だから。でも目の前の子どもを見ることの方がもっと大事」と言われたものです。
障害児保育は子どもの小さな声を聞き取り、子どものふるまいから思いを読み取ることが必要とされます。
ある意味、究極の保育なのではないかと思います。
障害児保育の実態
では、障害児保育は実際にどのように行われているのでしょうか?障害児通園施設と一般の保育園ではまた違うと思います。
私が勤務したのは一般の保育園で、クラスに障害児がいるという形だったので、その方を紹介したいと思います。
一般の保育園に障害児が通い、一緒に活動することを「統合保育」と言います。
施設によってはどの程度の障害なのか等が決められている場合もあります。
例えば医療的介助が必要な場合は一般の保育園では受け入れが難しいケースもあります。
また、受け入れ人数が決まっている場合もあります。
職員の配置などもありますからね。
しかし、統合保育では
・障害児さんの成長
・健常児さんの成長
の両面の効果が期待できます。
お互いに影響しあって成長しあうんですね。
また社会に出れば障害者もいます。
健常者もいます。
保育園を社会の縮図のように考えれば両者がいるのが当たり前ということになりますよね。
私が勤務していた園ではダウン症児の場合は特別に支援担任を付けませんでした。
多動傾向にあったり、特別な配慮が必要な場合は支援担任を専任でつけていました。
ほとんどのケースでは、夏を過ぎるころには専任の支援の先生よりも子どもたちの方が障害児さんのお世話をよくするようになります。
また障害児さん自身も友達との関わりの方を楽しむようになっていきます。
統合保育のいい部分という感じですね。
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障害児保育の遊び
障害児はどのような遊びをしたらいいのかと悩む保育者もいるかもしれません。基本的には障害児でも健常児でも、その子の興味や関心をよくチェックしておいてそれに沿うようなものを提供するのがイイと思います。
その子自身が外で遊びたいと思えばそうさせてもイイでしょう。
危険のない範囲で、子どもの活動を保証してあげられるということが一番だと思います。
何か日常の保育とは違った特別な活動をしないといけない場合もありますよね。
その場合も子どもの様子に合わせるのが一番ではありますが、例を出しておきたいと思います。
・音楽遊び(リトミックや歌、楽器に触れるなど)
・粘土遊び(小麦粉粘土など)
・運動遊び(玉入れやボール投げ、ボーリング、パラバルーンなど)
はいかがでしょうか?
ボールの動きが速すぎて追えないということであれば風船を使うのもイイでしょう。
ポイントは体を動かす動の遊びと静かに行う静の遊びを1セットにすることです。
先に体を動かしておくことで、静の遊びを集中してできるようになる子もいます。
音楽遊び、特にリトミックは健常児も障害児もなく楽しめる遊びですね。
リトミック自体がそもそも障害児のために作られた遊びです。
障害児さんも音楽で体を動かすということは好きな子が多いですので、お勧めですよ☆
まとめ
いかがでしたでしょうか?障害児保育というとどうしても身構えてしまうこともあるかと思います。
でも、接してみると障害児なりの特性は持っているもののとても普通の子というイメージにガラリと変わるのではないでしょうか。
障害があるからというよりもその子自身の性格や性質として接してみるといいですよ。
毎日障害児を保育しているうちに、子どもの思いや変化にも気づけるようになっていきます。
それとともに課題も見えてくると思います。
保育の遊びをとおしてその課題も達成できるように援助していけるといいですね!
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