1人で立ち上がって歩けるようになったと思ったら、すぐにいろいろなものに興味を持ち始めます。
いろいろな質問をぶつけてくるようになった頃、あなたも「そろそろ将来のために算数を教えてみるのもいいかも?」と思うようになったのでは?
でも足し算は比較的教えやすいものですが、引き算となると子どもの理解度も必要になってきます。
「一生懸命教えてもどうしても子供が理解してくれない」と思っているのなら、もしかしたらあなたの今の教え方に工夫が必要なのかもしれません。
そこで今回は「引き算の教え方と教え方のコツ」をまとめてみました。
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目次
引き算の意味を最初にしっかり理解させよう
引き算がよく分からない子供の場合、「引き算」の言葉の意味が理解できていないことが躓きの原因になっているかもしれません。●引き算は「残った数を出す計算」
引き算の典型的な問題を思い出してみてください。
『お皿にリンゴが5つあります。3つを食べました。残りのリンゴは何個ですか?』
この問題をわかりやすく分解すると、「最初のリンゴの数」「食べたリンゴの数」「残ったリンゴの数」の3つの数が存在します。
そして答えを求められているのは「残ったリンゴの数」です。
ここからもわかるように、引き算というのは「残った数を出す計算」ということが分かります。
●引き算はどんな時につかうのかを子供に考えさせる
日常生活の中で引き算を使う意識を身に着けさせていくことが、能力を高めるコツでもあります。
でも本当に引き算が好きになるには「子供が自発的に引き算を意識出来るようになる」ということが大切です。
では引き算ということを意識したことがない子供に意識をさせるには、何が必要なのでしょうか?
それは「どんな時に引き算を使うのか」ということを子供が最初に理解をしていることにあります。
引き算は「残った数を出す計算」です。
これを子供の普段の行動に照らし合わせて考えてみてください。おやつを食べた時や食事の時など、子どもが好きなものを目の前にしている時は、きちんと物の数を認識しようとしていますよね?
ということは、その時が子供の集中力が高まっている時でもあります。
この時を利用してみましょう。
子どもが興味を持てる時にしっかりと引き算の意味を理解させることによって、普段の行動の中で子供が自発的に残りの数を計算しようとする意識を持つことが出来るようになるはずです。
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目に見える形でまずは引き算を教えてみよう
いきなり数字の計算式を書き出して「さあ、今から引き算をやってみましょう」といっても、数字になれていない子供が理解することは難しいでしょう。そもそも引き算は「残った数を出す計算」ですから、数字の計算式を目の前にしても、そこに何が残っているのかよくわかりません。
そんな時は、「見える形で残った数を計算させる」というところから始めてみましょう。
●算数タイルを使ってみよう
「数字の見える化」に悩んでいるなら、「算数タイル」を使ってみてください。
これは小学校での引き算の復習としてもおすすめです。
引き算でつまずいてしまう理由は、「数字」が「見える数字ではない」というところにあります。
このような場合、見える数字にするために指を使って計算したりします。
そこが引き算に躓いてしまっている原因ならば、「数字をみえるようにする」というだけで子供の理解が進んできます。
「さくらんぼ計算」は引き算の教え方にもおすすめ
「さくらんぼ計算」は、足し算を教えるのに便利な教え方として人気がありますが、実は引き算を教える時にも便利な教え方です。簡単に説明してしまうと、ある数字がどのような数字で構成されているのかということを考えさせることによって、無意識のうちに引き算を意識させる方法です。
例えば「5」という数字を構成する数を考えてみましょう。
「5」を構成する数字の1つが「1」であった場合、もう1つの数字は「4」となります。
ここで指し示された「もう一つの数字」は「残った数」であり、「4」を導くために使った「5-1」という計算は「残った数を出す計算=引き算」となります。
●さくらんぼ計算を応用してみよう
自由な発想で数字を楽しむことが出来るようになると、子どもは引き算が好きになります。
そこでさくらんぼ計算でも自由な発想を引き出す工夫をしてみることが教え方のコツです。
例えば先ほどと同じように「5」という数字を構成する数を問う問題を出すことにしましょう。
先ほどは構成する1つ目の数字を「1」と指定したため、残った数は「4」以外はありません。
では構成する数字を2つとも指定しなかったとしたら、どのような数字が考えられるでしょうか?
こうなると「1と4」も「5」になりますが、「2と3」「3と2」「4と1」「0と5」もすべて「5」を構成する数字になります。
このように子供にとって自由な発想で数字を頭の中で思い浮かべられる教え方をしてみると、正解が一つではないことからいろいろな答えが出てきます。
「答えが一つである」ということは、「導き出した数字が違えば間違える」ということです。
「間違える=怒られる」という意識が身についてしまったなら、これは数字が嫌いになっていく原因になります。
まずは「数字が楽しい」「引き算は面白い」と思わせ、そこから「僕(私)は引き算が得意なんだ」という自信をつけさせていきましょう。
まとめ
「算数に興味を持つ」というところに至るには、どうしても時間が必要です。でも引き算で躓いたままでは、算数に興味を持つどころか苦手意識を植え付けてしまうかもしれません。
「どうして理解できないのか」とおもうよりも「数字が面白いと思うようにするにはどうしたらいいか」と考え方を変えてみてください。
今回紹介したのはあくまでも教え方の一例ですが、子どもの個性によっていろいろなやり方ができるはずです。
子供が数字が好きになるように、いろいろ試してみてくださいね。
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