自分なりに赤ちゃんとの生活にペースが出来た頃に、
次の課題となるのが、「卒乳」。
なにしろ、卒乳しなければ、長時間赤ちゃんと離れ、
自分だけの時間を作ることは難しいですから、
「卒乳=職場復帰」という人も少なくないはずです。
でも、卒乳は断乳とは違って、あくまでも
「子供本人が自分の意志でおっぱいを卒業すること」
をいいます。
そこで今回は、卒乳の時期や方法、進め方について、
詳しく解説していきましょう。
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目次
卒乳の時期は?
日本の場合、1~2歳ごろが平均的な卒乳の時期のようです。卒乳は個人差が大きいものなので、あくまでもこの数字も目安でしかないのですが、
しっかりと離乳食を食べることができるようになっているこの時期は、
栄養面から見ても問題はないと考えられています。
●ユニセフやWHOでは「2歳以上までは母乳を推奨」
世界に目を向けてみると、日本とは少し考え方が違っているようです。
ユニセフやWHOでは、母乳に関して「2歳以上までは母乳を推奨」しています。
そのため、卒乳の平均年齢は、4.2歳といわれています。
卒乳の方法は?
卒乳には、「計画的に卒乳するタイプ」と「あくまでも子供の意志に任せて卒乳するタイプ」の2つがあるようです。
●自分から卒乳するのを待つとき
自分の意志で卒乳する子もいますが、
この場合はその子の心の成長が大きく関係しています。
「おっぱい=赤ちゃん」というイメージを持つことによって
自分から卒乳する子もいれば、きょうだいができたことによって、
「おにいちゃん(おねえちゃん)の自覚」がうまれ、
自発的に卒乳する子もいます。
この場合、ある日突然「おっぱいはやめる」と宣言して
卒乳してしまうこともあるため、ママのほうが戸惑うことも多いようです。
●計画的に卒乳するとき
断乳とは違いますから、計画的に行う場合であっても、
卒乳の場合は子供と相談しながら進めるのがポイントになります。
■卒乳のタイミングを話し合う
そろそろ卒乳させたいと思ったら、1ヶ月ほど前から
子供と卒乳のタイミングについて話し合ってみるのが
スムーズに進めるためのポイントになります。
「そろそろおっぱいとサヨナラしてみない?」という感じで、
まずは子供に考えさせるきっかけを作ってあげましょう。
■おっぱいの時間を減らしてみる
いきなり回数を減らすのではなく、おっぱいの時間を
少しずつ減らしてみるのが、上手な卒乳の進め方です。
授乳の時間を減らすのに成功したら、今度は授乳の回数を減らすようにします。
段階的に減らしていくことによって、子供にとっても
ストレスなく卒乳を進めていくことができます。
■卒乳の時期にこだわり過ぎない
うまく卒乳が進んでいたとしても、子供の心の成長は
すべてが順調に進むとは限りません。
期限にこだわりすぎて子供を追い込むこともありますので、
子供の様子をみながら、時には卒乳の時期を改めて考え直してみることも必要です。
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卒乳の進め方は?
卒乳の進め方のポイントは、あくまでも子供の意志を尊重してあげるということにあります。
ですから、家庭や仕事の環境などでうまく都合がつくのであれば、
世界の平均卒乳年齢と同じくらいまで授乳を続けていても、
子供の成長や健康面から考えれば、それほど重大な問題ではありません。
とはいえ、授乳のタイミングや場所については、
年齢によってしっかりと子供と話し合っておいたほうがよいでしょう。
特に2歳以上になると、すでに離乳食も完了期を迎えていますので、
食事としての授乳の目的は、すでにほとんどありません。
母親とのコミュニケーション手段や、精神安定としての目的が主流になっていますから、
いつでも欲しいときに飲めるという環境は、子供の心の成長にはあまりよくありません。
また、卒乳に向けて、ママもおっぱいのケアを進めていかなければいけません。
子供が急におっぱいを飲まなくなったとしても、
母乳はすぐに分泌されなくなるというものではありません。
卒乳に向けてきちんとケアをしておけば、
ママのおっぱいトラブルも防ぐことができます。
まとめ
卒乳のタイミングは、断乳と違って「いつから卒乳」とはっきりと決めないところが、難しいところです。
でも、だからこそ、子供もママもお互いに一緒にがんばる楽しみがあります。
こうしなければいけないということがないのが卒乳のメリットでもありますから、
成長に合わせて、子供と一緒に取り組んでみてくださいね。
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