豪華なお正月の料理が続いた後に、野草や野菜がたっぷりと入った七草粥が出てくると、思わず嫌な顔をする子どももいるはず…。
でも、きちんとした意味がある七草粥ですから、親としては、ぜひとも食べてほしいもの。
そこで今回は、七草粥が苦手な子供でもきちんと食べてもらえるように、子供目線でその意味や由来を解説したいと思います。
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目次
七草粥とはどんな意味があるの?
「どうして七草粥を食べなくちゃいけないの?」と駄々をこねる子供に対して、「昔の人が食べていたからよ」と答えても、たぶん効果はありません。そこで、子供目線で七草粥の意味を解説していきましょう。
●たくさん作物がとれますように! 七草粥には、七種類の野草や野菜が入っています。
これは、昔の日本では、田んぼや畑で食べ物を作る人がたくさんいました。
田んぼや畑で食べ物を作る人が暮らしを良くするには、自分の田んぼや畑で、たくさんの食べ物が取れなければいけません。
たくさんの食べ物が取れれば、その食べ物を売って、きれいな着物を買ったり、大きなおうちをたてることも出来ます。
だから日本では、神さまに「たくさんの食べ物がとれますように」とお祈りをする行事がたくさんありました。
その一つが、七草粥を食べるという行事です。
●病気になりませんように! 昔の人は、人や家畜が病気になるのは、悪いことが大好きな神様のせいだと考えていました。
今のように、病気になってもすぐに治る薬があるわけでもありませんでしたから、病気にならないためには、できるだけ悪い神さまを近づけないことが一番だと考えます。
その一つが、七草粥です。
この七草粥には、世の中の悪いことを遠くへ払ってくれる力があると考えられてきました。
そこで、1月7日になったら、家族みんなで七草粥を食べて、病気にならないようにみんなで神様にお願いしたわけです。
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七草粥の由来を子供に説明できるように解説!
七草粥が食べられるようになったのは、古来より日本で伝わる「春菜摘み(または若菜摘み)」の風習に由来するといわれています。そこで、この春菜摘みの風習を、子供目線で解説してみます。
●春の時期は3月まで 若菜摘みというのは、お正月が終わったあとに、山や野に咲く春の七草(野草や野菜)をとりに行くことをいいます。
でも、どうして寒い1月なのに、「春」という言葉を使うのでしょう?
■昔の人は、季節の考え方が違う
昔の人は、季節を4つに分ける時の考え方が、今の人とはちょっと違います。
昔の人は、1月から3月を春、4月から6月を夏、7月から9月を秋、10月から12月を冬と考えていました。
こうして考えてみると、1月であっても「春の七草」という理由がわかりますね。
●野草や野菜の元気をもらう 雪が降ったり風が冷たい1月は、人間だけでなく、植物にとっても大変な時期です。
ですから、ほとんどの植物は、外が温かくなるまで土の中でじっとしています。
そんな寒い1月でも、元気よく外に出てくる植物はあります。
こうした植物には、元気になるための力があると昔の人は考えていました。
そこで、「寒い時期に元気で過ごせますように」という願いを込めて、この時期に食べることが出来る野草や野菜をとる「若菜摘み」という行事が行われるようになりました。
まとめ
1月7日の七草粥は、春の七草を入れて食べる行事で、セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロの7種の野草を使います。この春の七草には、覚えるための面白い歌もあります。
子供でも楽しく歌えるものもありますので、意味や由来と一緒に教えてみるのもおススメですよ♪
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