代わりに家の中へ福を呼び込む2月の行事。
それが、節分の豆まきです。
でも、節分といえば、豆まきのほかにも、
玄関に柊鰯を飾ったりします。
豆まきイベントで楽しんだ子供も、成長するにつれて、
「どうして節分には○○が必要なの?」と、
親でも答えに困るような質問をしてくるようになります。
そこで、「節分」「豆まき」「いわし」の意味を子供に聞かれても、
サラッとこたえられるようにしておきたいあなたのために、
子供に説明できるよう、とっても簡単に解説してみます。
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目次
節分を子供に説明できるようにしてみる
節分は、そもそも「雑節」と呼ばれる季節の変わり目のことを言い、ほかにも彼岸・社日・八十八夜・入梅・半夏生・土用・二百十日・二百二十日があります。
ちなみに、節分という言葉には「季節を分ける」という意味もあります。
そのため、各季節の始まりの日を立春・立夏・立秋・立冬とし、
春の始まりを告げる立春の前日に行う行事を、節分と言いました。
●なぜ立春の前日に節分をするのか
立春の前日に行う節分。
この時期に行う理由は、鬼が発生しやすい時期に当たるからだといわれています。
なんでも邪気を発するといわれている鬼は、季節の変わり目に現れるといわれています。
そのため節分は、鬼を払うための行事として行われるようになりました。
●鬼を払わないとどうなる?
昔の人は、鬼が現れると、世の中に邪気がはびこると考えていました。
邪気は、災難や災い、病気などを起こすと考えられていて、
これらのものが身の回りに起こると「鬼がやってきた」と考え、
邪気払いをして災いを避けるようにしてきました。
ちなみに、昔は、今のように医療が発達していません。
ですから、災難が起こって大けがをしたり病気になると、
そのまま命を落としてしまうこともよくありました。
何しろ、かつての日本人の平均寿命は30歳未満だったわけですから、
ちょっとしたことが理由で亡くなる人も、多かったわけです。
だからこそ、少しでも長生きをしたいと願った当時の人々は、
普段から魔除けや邪気払いをすることで、寿命が延びると信じていたのでしょう。
●子供でも分かるように解説してみよう
昔々の日本では、季節が冬から春に変わるころ、
悪いことや病気をはやらせる鬼たちがたくさん出てきました。
鬼は、人間が眠ってしまう夜が大好き。
だから人に気が付かれないように、夜中にこっそり家の中に入り込んできます。
一度家の中に入り込むと、鬼は、家の中でいろんな悪さをします。
だから、家の中に鬼が入ってこないように、
家族みんなで鬼を払うのが、節分という日なのです。
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節分の豆まきを子供に説明できるようにしてみる
豆まきの基本は、家の中に入り込んだ鬼を、外に払う邪気払いにあります。ですから、豆をまくときも、家の一番奥から玄関に向けて順に豆をまいていき、
玄関まで豆をまき終わったら、扉を閉めて、改めて家の中へ福豆をまきます。
これを、子供にわかりやすく解説してみます。
●子供でも分かるように解説してみよう
みんなが眠ったころに、こっそり動き出していろいろなところで悪さをする鬼。
でも、みんなはぐっすり眠っているから、家の中のどこに鬼が隠れているか、
全然わかりません。
でも、家の中に一度鬼が入ってしまうと、人間を病気にしたり、
家の中でみんながけんかをするように仕向けたり、いろんな悪さをします。
本当は、家の中には福を持ってきてくれる神様が住んでいるはずなんだけれど、
福の神様は、鬼が大嫌い。
だから、鬼がいる家の中には入ってこれません。
そうなると、いつまでたっても家の中には鬼が住んで、福の神様が来てくれません。
だから、みんなで家の中に隠れている鬼を外に追い払って、
きれいになった家の中に、福の神様を呼ぶようになりました。
これが、豆まきの始まりです。
節分の鰯を子供に説明できるようにしてみる
節分の鰯といえば、柊の小枝に、焼いた鰯の頭を刺し、玄関口に飾るもの。鬼が苦手なものと言われている鰯と、鬼の目を刺すといわれている
柊の葉を玄関に飾ることによって、邪気払い(鬼除け)としたのが、柊鰯です。
●子供でも分かるように解説してみよう
鰯の頭って、すごく魚臭いよね?この鰯のにおいは、
実は鬼が一番嫌いなにおいなんだよ。
鰯の魚はたしかに魚臭いけれど、いわしの頭の部分だけにすると、
もっとにおいがきつくなるんだ。
それで、鬼除けのためには鰯の頭を使うんだけれど、びっくりすることに、
鬼は、生の鰯よりも焼いた鰯の臭いの方が嫌いなんだって。
だから、焼いた鰯の頭を玄関の外に飾るようになったんだ。
それと、鰯の頭を刺してあるとげとげした葉っぱがあるでしょ?
これは、「ひいらぎ」というんだけれど、このとがった葉っぱは、
鬼の急所である目を刺すんだって。
だからたとえ、鰯の頭のにおいを気にしないで
家の中に入ってこようとする鬼がいたとしても、このとげとげの葉っぱで
鬼の目を突き刺して、それ以上中に入れないようにするんだよ。
まとめ
節分・豆まき・柊鰯といえば、2月の風物詩でもあるのですが、最近の住宅事情などもあって、集合住宅やマンションなどでは
ほとんど見かけなくなりました。
だからこそ、いつの間にかに、本来の意味が忘れ去られてしまっています。
でもこうした昔ながらの風習ほど、子供は疑問に思うもの。
いつその質問が子供から出てきても大丈夫なように、
ぜひ、節分の時期には、もう一度内容をチェックしておいてくださいね。
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