いつの頃からか飾らなくなり、気が付いたら押し入れの奥でほこりをかぶった状態…。
「こうなったら、いっそのこと処分した方がいいのかしら?」と思い始めても、なかなか進まないのが五月人形なのです。
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五月人形の処分は、みんなも悩んでいた!
五月人形を飾るといっても、多くの人の場合が小学生入学までを一つの目安としているようです。それでも、わが子の誕生に始まり最も成長が著しいこの時期を見守ってくれたのが五月人形ですから、「不用品」として処分するのには、気持ちの面でどうしても踏み切れないというのが現実のようです。
よく耳にする意見としても、
「子どもの魂が入っている気がして、捨てられない」
というのがよくあります。この気持ちって、子を持つ親ならなんとなくわかります。
でも、実際には五月人形はかなり場所をとる置物です。
人形だけでなく、鎧や兜、刀、弓などもありますから、フルセットで持っている場合は相当かさ張っているはずです。
しかも、いずれも節句以外に取り出して飾るようなものでもありません。
となると、ほぼ1年中、押し入れや納屋に入れっぱなしという状態になります。
そんなデメリットの方が多い五月人形ですが、未だに処分せずに自宅で保管している人は多いのが現実です。
「邪魔ではあるけど、いざ処分となると気持ちの整理がつかない」
これが、五月人形にまつわる親の本音なのでしょう。
すっきりと五月人形を処分する方法
「人形に魂が入っているなんてことはないだろうけど、処分した後、大変なことが起こった」という話、よく聞きますよね?実は世間の人もこの悩みを抱えてしまうのが嫌で、なかなか五月人形の処分に踏み切れないようなのです。
そんな人が駆け込むのが、神社仏閣で行われている「人形供養」。
もともと、人形供養というのは、現在のように「愛着ある人形に感謝を込めて供養する」という意味から始まったものではありません。
観音様や仏様に子宝や安産、子育てなどの祈願をした親が、願いがかなったお礼として、子どもの身代わりに人形を奉納して供養したことが始まりといわれています。
ですから、「子供の成長を願い大切に保管してきた五月人形を、 子どもが無事に成長したことへのお礼を兼ねて神社仏閣に奉納し、 丁重に供養をする」というのは、五月人形の処分としては最も伝統的な方法といえるのかもしれません。
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五月人形を寄付することで処分する方法
「形が残ったままで処分したい」「どこかで大事に使ってくれる人がいたら…」という想いが、心の中でモヤモヤした状態になっている人には、「寄付」という方法があります。でも、「こんな五月人形なんて欲しがる人、いるのかしら?」と疑問に思うかもしれません。
ですが、もらって喜んでくれる人は、日本にも、世界にもたくさんいるのです。
実は、寄付によって集められた五月人形は、NPO法人や発展途上国の支援を行っている団体や企業を通じて、国内の児童養護施設や発展途上国の子供たちの手に届けられます。
これなら、あなたの手元から五月人形はいなくなりますが、どこか別の場所であなたの五月人形が、これからも子供たちを笑顔にしてくれます。
まとめ
大切に保管してきた五月人形ですが、子供が成長するにつれ、「保管し続ける」「思い切って処分する」の選択に悩む人が増えてくるのが現状のようです。ただし、「自分に子どもが生まれた時に飾ってあげたい」とひそかに考えている息子世代も多くなっているようですから、処分をする前に一言相談してみるのが、お互いスッキリする方法といえるでしょう。
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