それでも暑さ対策になるといわれると、つい試してみたくなるものです。
実はわが家の応接間は、ベランダに面した西向きの部屋。
この物件を決めた時期が冬だったので「暖房を入れなくても温かくて過ごしやすい!」と思ったのですが、それがそもそも間違いのもと…。
夏になると遮光カーテンをしていても西日が思いっきり部屋の中に入ってくるため、玄関のドアを開けた途端熱気が襲ってきます。
さらにベランダ側の部屋の床は、まるで床暖房を入れているかのように熱い…。
クーラーの設定温度を下げ扇風機を2台併用しながら稼働させたとしても、熱を含んだ床や部屋には全く効果がありません。
そんな部屋であってもわが家はわが家。
「少しでも夏を快適に過ごせるのなら…」と思い取り組み始めたのが、数年前からブームとなっていたグリーンカーテンでした。
節電にも効果があるといわれて始めたグリーンカーテンでしたが、やってみる前と後ではずいぶんと印象が変わりました。
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目次
子育てよりもグリーンカーテンの水やりに追われる毎日
ホームセンターの植木コーナーの店員さんから「ゴーヤーなら初心者でも比較的簡単に育てられる」とすすめられ、あまり深く考えずにゴーヤーの苗を買ってきた私。沖縄に住む私にとってゴーヤーは夏野菜の代表でもあるため、「暑さ対策が出来る上に家庭菜園になるのなら一石二鳥♪」という程度でした。
ところがこの甘い考えが、のちに私の生活に大きな負担をかけてきます。
とにかくグリーンカーテンは水やりが重要です。
たしかに直射日光を遮るために作るわけですから、こまめに水やりが必要だという事は初心者の私でもわかっていました。
でも「こまめな」というあいまいな言葉が、のちに私を苦しめます。
とにかく沖縄の夏は暑くて長いです。
早ければ6月中旬には梅雨明けし本格的な夏に突入します。
そして11月いっぱいまでは夏の日差しが続きます。
そんな沖縄ですから、出勤前にベランダのゴーヤーにたっぷりと水やりをしても、夕方帰宅した頃には葉がすっかりしおれています。
さらに朝水やりをする暇がなく仕事に出かけてしまうと、帰宅するまでにはグリーンカーテンのゴーヤーたちはすっかり干からびてしまい見る影もありません。
もちろん夕方の水やりを忘れた時の翌朝も、全く同じ状態です。
そのため子育て中で忙しい朝夕なのに、最優先しなければならないのがグリーンカーテンの水やり。
「子育てに追われる毎日」というよりも「水やりに追われる毎日」になってしまいました。
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ゴーヤーのグリーンカーテンは枯れた後の処理が大変だった
グリーンカーテンの水やりに追われる毎日に嫌気もさしていた私でしたが、やはりゴーヤーが収穫できるとそれまでの苦労が報われたような気分になるため、何とか最後までやり遂げることが出来ました。でもゴーヤーのグリーンカーテンとしての役割は終えても、それだけで終わるわけではありません。
すっかりグリーンカーテンとしての役目を終えたゴーヤーは、大量のつたがネットに絡まったまま枯れていました。
ところがこの枯れたつたをネットから取り外すのがものすごく大変!
何しろ台風の接近による強烈な雨と風にも吹き飛ばされなかったわが家のゴーヤーですから、一つひとつのつたはしっかりとネットに巻き付いています。
しかも枯れて水分がすっかりなくなったゴーヤーのつたは、手で取り外そうとしてもなかなか取れません。
さらに問題なのが、伸びすぎてしまったつるです。
少しでも日よけになればいいと思って伸ばし放題にしていたわが家のゴーヤー。
グリーンカーテンとしての役割は十分に果たしたのですが、そのせいで後片付けをするのがとにかく大変でした。
脚立にまたがりながら必死にゴーヤーのつると格闘した私は、「もう二度とグリーンカーテンに手を出さない!」と強く思ったわけです。
日よけのためのグリーンカーテンならアサガオの方がおすすめ!
日よけもできて収穫の楽しみも味わえるという甘い誘惑に負けてしまい、後先考えずにゴーヤーを選んでしまった私。その後しばらくはグリーンカーテンどころかガーデニングそのものも嫌になっていました。
でも今年のわが家のベランダには、グリーンカーテンが出来始めています。
あれだけ嫌だったグリーンカーテンをなぜまた始めたのかというと、ちょうど小学生の娘が学校で飼育したアサガオの種を持って帰ってきたことがきっかけでした。
なにしろ学校から帰ってくるとすぐに私に駆け寄り、嬉しそうに自分が育てたアサガオの種を「ママにプレゼントだよ♪」と渡してきたのです。
この状況で「ママは植物を育てるのは嫌いだよ」とは言えませんでした。
そのため春休みの最終日に、娘と二人でアサガオを植えることにしたわけです。
ところがいざアサガオを植えてみると、ゴーヤーよりも手間がかからない上に成長が早く、葉っぱの大きさも日よけには最適な大きさ!
「もしやこれこそがわが家のグリーンカーテン?」と思い、プランターとアサガオの種を追加で購入し再びグリーンカーテンづくりに挑戦したというわけです。
現在のところ、アサガオのグリーンカーテンは順調に広がっています。
梅雨シーズンに入る前までには私の身長ほどまでに伸び、下の方には花も咲き始めています。
さらに驚いたことにアサガオはゴーヤーよりも手間がかからないのです!
そのためあれだけふりまわされたみずやりも、多少のことであれば関係なく元気に育ってくれます。
しかも娘自身が自分で種を植えたアサガオなので、ゴーヤーの時にはほとんど世話をしなかったのにアサガオのお世話だけはこまめに手伝ってくれます。
これは私にとってうれしい誤算でした。
まとめ
私のグリーンカーテンづくりは、ゴーヤーでは失敗したもののリベンジとなったアサガオでは今のところ順調です。すでに日中の室温が30℃になる沖縄ですが、グリーンカーテンと室内の遮光カーテンをうまく使い分けながらなんとか過ごしています。
ゴーヤーで苦い思いをしたからこそ分かったグリーンカーテンづくりの前と後での違いは、「自分の生活スタイルに合った植物選びが大切なことに気が付いた」ということでしょう。
みなさんもグリーンカーテンづくりに挑戦する時は、自分のスタイルに合った植物を選ぶようにしてみてくださいね。
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