しかし、色々なものを冷やしてくれるドライアイスを長時間保存したい場合にはどうすれば良いのかはあまり知られていませんよね。
そこで、ドライアイスをできるだけ長く保存するための方法を解説していきます。
スポンサーリンク
目次
ドライアイスの温度が重要!温度によって保存時間が変わる!
ドライアイスの正しい保存方法を知る前に、まずはドライアイス本体のことを詳しく知っておきましょう。ドライアイスとは、液化した二酸化炭素を冷却・圧縮することでできます。
ドライアイスの形状によって「スノー」「ペレット」ブロック」の3つに分かれますが、ドライアイスの基本形となるのは粉末状の「スノー」になります。
一般的には小型の「ペレット」や大きめにカットされた「ブロック」などがありますが、これらは粉末状のドライアイスに微量の水を加えて圧縮することによって形が出来ます。
ドライアイスの原料は二酸化炭素ですから、物質そのものの温度が上がってドライアイスが溶ければ気化します。
そのため大きな塊のドライアイスほど溶けにくく、使用できる時間も長くなります。
●専門店で購入したドライアイスも時間がたてば少しずつ溶ける
ドライアイスは、たとえドライアイス専門工場で購入したとしても、時間がたてば気化します。
何しろドライアイス本体の温度は「-79℃」ですから、この温度よりも高ければ溶けて気化します。
ちなみに-79℃は人間が生存できる環境ではありませんから、一般的な環境でドライアイスを溶かさないということは不可能です。
ドライアイスの保存は温度よりも保存の方法が重要!
前述した通りドライアイスは、通常の環境下で溶けずに保存することは不可能です。でもちょっとした工夫でドライアイスの保存状態を長くすることはできます。
●保存その①ビニールに包む
とにかくドライアイスは気化しやすいですから、少しでもドライアイスのもちを良くするためには密閉状態にしてあげることがポイントです。
専用の容器を使うこともありますが、ビニール袋に入れて保存するのが手っ取り早い方法です。
ただしビニール袋も厚手のものでなければ意味がありません。
ちなみに一瞬であれば大丈夫ですが、ドライアイスに直接手など地肌で触れれば、やけどをしますので注意して下さい。
●保存その②新聞紙包む
手頃なビニール袋がない場合におすすめなのが、新聞紙です。
新聞紙を使ってドライアイスを包んでしまえば、ビニール袋に入れるのと同じような効果が期待できます。
スポンサーリンク
ドライアイスをより効果的に使うには?
ドライアイスを使って保存する場合は、使い方次第で保存できる時間に違いが出ます。日頃からドライアイスを使っている私が、その裏技を3つ紹介します。
●裏技その①冷やしたい物の上に置く
ドライアイスの温度は「-79℃」です。
もちろんこれは、私たちが生活する室内の温度と比べてはるかに低いです。
そこで空気の温度による重さの性質を利用するのが裏技その①です。
そもそも冷えた空気は重たくなる性質があります。
そのため物をドライアイスで冷やすにしても、物の下に置くのと上に置くのでは冷気の当たり方に違いが出ます。
少量のドライアイスでも効果的に冷やしたいのであれば、「物の上に置く」が鉄則です。
●裏技その②大きな塊のままで使う
ドライアイスは、塊が大きいほど溶けにくいのが特徴です。
その為、スノーよりはペレット、ペレットよりはブロックの方が保存時間は長くなります。
当たり前すぎて「何が裏技?」と思うかもしれませんが、一般的にはドライアイスのブロックを見ることもほとんどないでしょうからあえてここで説明しておきました。
●裏技その③氷と一緒に使う
キャンプなど屋外でクーラーボックスを使う時におすすめなのが、この裏技です。
あえてドライアイスのみで冷やすのではなく、氷と一緒にドライアイスで冷やすのです。
しかも氷の上にドライアイスを乗せて使うと、裏技その①の応用となるためかなりの効果が期待できます。
まとめ
気温が高くなってくる夏場に向けて、ドライアイスの需要もどんどん増えてきます。でも一般家庭で手軽に作ることが出来ないドライアイスだからこそ、出来るだけ効果的に使いたいものです。
みなさんも今回紹介した裏ワザと併せてぜひ上手に使ってみてくださいね。
関連記事
ドライアイスの作り方って!?自宅でも作れるの!?スモーク演出に使ってみたいんだけど
ドライアイスの正しい保存方法とは?冷蔵庫や冷凍庫で保存するのは危険なの!?
ドライアイスでやけど!なぜやけどするの!?適切な処置方法は!?
コメント