この祭りは歴史の古さでも有名ですが、例年多くの観光客が押し寄せるということでも有名な、江戸を代表する祭りの1つです。
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目次
三社祭の由来
三社祭は「浅草祭り」と呼ばれることもありますが、正式には「浅草神社例大祭」といいます。三社祭の名前の由来は、浅草神社の旧名称「三社大権現神社」または「三社明神社」に因むといわれています。
三社祭は浅草神社のお祭りですが、人によっては「浅草寺の祭り」というイメージを持っている人もいるかもしれません。
でも、それは全くの見当違いというわけではありません。
実は、明治時代までは浅草寺と浅草神社は一体でしたので、昔の祭りは「浅草寺の祭り」として行われていました。
ところが、明治政府による神道国教化によって神仏分離となったため、それ以降の祭りは、浅草寺と分離し浅草神社単体での祭りとなりました。
三社祭の神輿
三社祭の祭礼中、3基の神輿が街をまわります。この3基の神輿は、「一之宮」「二乃宮」「三乃宮」と名前が浮いており、神様が移動をするために使われます。
それぞれの神輿には、お乗せする神様が決まっています。
一之宮には「土師真中知命」、二之宮には「桧前浜成命」、三之宮には「桧前竹成命」となっています。
ちなみに、かつては「四之宮」と呼ばれる4基目の神輿もありました。
実存していたころは、東照宮の御神霊をお乗せしたそうですが、この神輿には「暴れ神輿」という別名もあったそうです。
残念ながら、戦災によって焼失したため、現在は当時の写真のみでしかその雄姿を見ることはできません。
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三社祭2018年の日程とおすすめの見所
三社祭の見所といえば、なんといっても祭りの最終日に行われる「宮出し・本社神輿各町渡御、宮入り」でしょう。この行事は、「本社神輿神霊入れの儀」によって神輿にお乗せした浅草神社の御神霊(神さま)を、無事に宮入りさせるものです。
この日、神輿は朝6時に浅草神社を出発し、夜8時に宮入りするまで、氏子たちの住む浅草の町を練り歩きます。
この時の、威勢の良い掛け声で神輿を担ぎあげる江戸っ子たちの姿は、迫力満点でおすすめなのです。
他にも、祭りの初日に行われる「びんざさら舞奉納」も見所のひとつです。
五穀豊穣や商売繁盛、子孫繁栄を願って氏子たちが奉納する「びんざさら舞」は、「びんざさら」という非常に珍しい楽器を演奏しながら舞を奉納する貴重なものです。
これらは男らしい神輿の迫力とは違いますが、「粋」な江戸情緒が味わえますから、ぜひお見逃しなく!
それでは、最後に2018年の三社祭の日程の紹介です。
●三社祭
日程:平成30年5月18日(金)~20日(日)
各行事の日程
■本社神輿神霊入れの儀 5月17日(木)午後7時
■大行列 5月18日(金)午後1時(雨天中止)
■びんざさら舞奉納 5月18日(金)午後2時20分~午後3時30分
■町内神輿連合渡御 5月19日(土)正午~
■宮出し・本社神輿各町渡御 5月20日(日)午前6時~
■雷門から馬道道理にてお祭り広場開催 5月20日(日)午前11時~午後6時(交通規制あり)
■本社神輿御霊返しの儀 5月20日(日)午後8時ごろ
まとめ
1312年より始まったとされる浅草三社祭は、江戸の粋な文化に触れることが出来る下町情緒あふれる祭りです。でも、毎年150万人もの見物客が浅草に集まってきますから、見物する際はぜひ気合を入れていってくださいね!
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