「紅葉狩り」というキーワード。
「狩り」ってついているけど、紅葉を狩るって
どういう意味なんだろうと疑問に思うこと、ありますよね?
そこで今回は、紅葉狩りの意味や由来などについて
まとめてみました。
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目次
紅葉狩りの意味や由来とは
そもそも、紅葉狩りとはどんな意味や由来があるのでしょう?●昔は、紅葉見物を「紅葉狩り」といっていた
ちょっと日本の歴史をさかのぼって、「紅葉狩り」について説明してみましょう。
その昔、日本が狩猟時代と呼ばれていたころ、狩りは生活の糧を得る大切なものでした。
獲物を得るためには、住みかとなる山に入っていかなければなりません。
そこで、山に入って獲物をとることを「狩り」といいました。
■貴族の時代に狩りの意味が変わってきた
時代が流れ、平安時代に入ると、貴族が台頭してきます。
もちろん、貴族ですから、自ら山に入って狩りをする必要はありません。
でも、この時代に、「紅葉狩り」という言葉が出てきます。
実は、貴族の時代の紅葉見物は、わざわざ山に入っていかなければ
見ることができませんでした。
貴族にとって山を分け入り、紅葉をめでるということは、とっても大変なこと。
いつしか貴族の間で、紅葉を見るために山に入ることを、
「紅葉狩り」というようになりました。
■昔は桜も「桜狩り」といっていた
藤原俊成の和歌に、
『またや見ぬ 交野の御野の 桜狩り 花の雪散る 春の曙』
という歌があります。
この歌に登場する「交野」とは、天皇の狩場のことで、
非常に風光明媚な場所だったといいます。
ようするに、桜の名所ということ。
桜の名所で桜狩りをするということは、
「桜の名所で花見をする」ということになります。
今は「桜狩り」という言葉はほとんど使われませんが、
なんとも風情のある表現ですよね?
●鬼女退治が「紅葉狩り」の由来?
長野県長野市にある荒倉山で行われる秋のお祭りに、「鬼女紅葉祭り」があります。
この祭りは、「鬼女紅葉伝説」に登場する鬼女・紅葉(もみじ)を偲んで
行われるそうなのですが、これが「紅葉狩りの由来ではないか」という説もあります。
■鬼女紅葉伝説とは
その昔、都から信濃の奥深い山に流されてきた「紅葉(もみじ)」
という名の美女がいました。
ところが時がたつとともに、村に出ては悪さをするようになり、
いつしか紅葉は鬼女と呼ばれるようになります。
これを聞いた平維茂(たいらのこれもち)が、鬼女を成敗しました。
これが、信濃に古くから伝わる鬼女紅葉伝説なのです。
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紅葉狩り全国の見頃は?
紅葉狩りの見頃は、全国各地で違いがあります。●大雪山旭岳の紅葉狩りの見頃
9月中旬から下旬にかけて、紅葉狩りの見頃を迎えます。
●山形蔵王の紅葉狩りの見頃
山形蔵王の紅葉狩りは、10月中旬から10月下旬にかけて見頃のピークを迎えます。
●いろは坂の紅葉狩りの見頃
10月中旬には、紅葉狩りの見頃のピークを迎えます。
●高尾山の紅葉狩りの見頃
11月初旬から中旬にかけて、見頃のピークを迎えます。
●嵐山の紅葉狩りの見頃
嵐山では、11月中旬から下旬にかけて、見頃のピークを迎えます。
●宮島の紅葉狩りの見頃
宮島の紅葉狩りは、11月中旬が見頃のピークを迎えます。
●霧島の紅葉狩りの見頃
11月初旬から中旬にかけて、見頃のピークを迎えます。
紅葉狩りの目安
紅葉狩りのピークを迎えるには、3つの条件があります。これらの条件がそろった頃が、紅葉狩りの目安といえます。
●昼と夜の気温差が大きい
紅葉は、昼と夜の温度差が15℃あると色づきが一気に進むといわれています。
●夜間に急激な冷え込みがある
目安ではありますが、夜間の気温が5~10℃になると、紅葉が進みます。
●日中は強い直射日光があたる
日中の気温は、20~25℃くらいだと、紅葉が進みます。
まとめ
紅葉狩りという言葉は、美しい紅葉を山に分け入って鑑賞するという、なんとも風情のある言葉でした。
今年は、紅葉狩りの言葉通り、自然の恵み豊かな山を散策しながら、
紅葉狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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