「まさか!」と思う人も多いかもしれませんが、実際に「厄年のお祝い」として赤飯を炊いたり、現金を贈ったりする地域もあります。
そんな、思わず「まさか!」と思ってしまう厄年のお祝いには、きちんとマナーがあります。
全国的に見ても珍しい厄年のお祝いだけに、しっかりとマナーを知った上でお祝いしたいものですよね?
そこで今回は、厄年のお祝いのマナーとお祝いの品物につける表書きやお返しに関する疑問をまとめて解決していきましょう!
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目次
そもそも厄年のお祝いって何なの?
厄年に関するもので一般的なイメージといえば、「厄払い」や「厄除け」のように、災いを払う行事というイメージの方が強くあります。そのため、厄年にあたる人は、災いや付高に巻き込まれないように、日々の行動を慎むというのが一般的です。
ところが、そんな厄年に、わざわざ親しい人を招き、厄年であることをお祝いする習慣がある地域があります。
この厄年を祝う祝宴のことを、「厄祝い」というのですが、ここで取り上げられる「厄」も、厄払いなどで扱う「厄」と同じものです。
ですから、主役となるのは、その年に厄年となる人です。
そして、不幸や不運にあいやすいとされる「厄年の人」の家に集まり、お祝いの贈り物を贈って宴を催します。
ここまでの説明を見ていると、厄祝いの習慣がない人にとっては、不思議な行事であること、この上ないものです。
でも、これは「厄年になっておめでとう!」ということでもありません。
実は、厄払い同様、「その人の厄を親しい人たちが持ち帰ってもらって厄を払ってしまいましょう」という趣旨があるのです。
この習慣になじみのない地域から見れば、参加するのにもちょっとためらうような祝宴なのですが、その根本にあるのは、助け合いの精神ということなのです。
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厄年のお祝いの表書きにはどんなものがある?
厄祝いの趣旨がわかったところで、本題となるお祝いの表書きのマナーについて触れてみましょう。厄年の表書きには、男女によっても違いますし、厄祝いを迎える年齢によっても異なります。
●男性の場合 男性の厄年は、「五五祝(25歳)」「六七祝(42歳)」「還暦祝い(61歳)」となります。
●女性の場合 女性の場合は、「十九祝(19歳)」「三三祝(33歳)」「還暦祝い(61歳)」となります。
●熨斗の書き方 熨斗上には、「○○祝」とかき、熨斗下には姓名をフルネームで書き入れます。
●注意したほうが良いこと 実は、厄祝いはとても地域性の強い行事のため、同じ地域であってもしきたりややり方が違うことも多々あります。
そのため、表書きであっても書き方が違うことがあります。
厄を払って長生きを願う大切な行事ですから、表書きを書くときも、できるだけ地域の風習や慣習に詳しい方に相談してからのほうが良いです。
お返しをする時の表書きは?
基本的に、厄祝いのお返しの場合は、表書きは「内祝い」で統一します。使う熨斗も、紅白の結びきりの熨斗を使います。
まとめ
地域によって昔から続けられている地域もあれば、「厄祝いっていったい何?」と思わず質問してしまう人もいるのが、厄祝いです。ですから、厄祝いの慣習のない人が厄祝をいただくと、その意味がわからず混乱してしまうことも多いようです。
とはいえ、「大切な人が長生きしますように」という願いをこめて行われる厄祝い。
人生の転換期を無事に乗り越えられるように、みなでその厄を分け合うという助け合いの精神が、この行事を支えていたわけだったのです。
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