そのため、いろいろな場面で着物を着る機会も増えてきたような気がします。
とはいえ、着物は日本の伝統的なものです。
それだけに、普段着であれば気にならないピアスやイヤリングであっても、「あれ?これってつけてもよかった?」と不安に思うこともあるのでは?
そこで、自分らしく着物を楽しむために知っておきたい、ピアスやイヤリングをつけるときのマナーについてみてみましょう。
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目次
着物を着てどこに行くのかが問題です
ピアスやイヤリングは、あくまでもアクセサリーです。ですから、着物を着用して参加する場所によっては、マナー違反になることもあります。
とはいえ、考え方はとってもシンプルです。
●着物を「正装」または「準礼装」として着る場合 正装または準礼装として着物をつけるときは、「公的な行事に参列する場合」となります。
このときの「公的な行事」には、結婚式はもちろんですが、入学式や成人式なども含まれます。
このように公的な行事に参列する場合には、和装・洋装とはず、アクセサリーは「できる限り身に着けない」のがマナーです。
とはいえ、アクセサリーによってはマナーに適しているものもあります。
■シンプルなものであれば問題ない
着物であっても、非常に小さなものであれば身に着けていても問題ありません。
ただし、耳に視線が集まるようなデザイン(揺れるタイプ・大きなデザイン)などは適していません。
これは、イヤリングの場合も同じです。
●プライベートで着物を着る場合 デートやショッピングなど、プライベートな席で着物を着ける場合には、特に決まりはありません。
ですから、基本的には好きなものをつけてかまいません。これは、イヤリングであっても同じです。
着物に合わせるときおすすめのピアスやイヤリングの選び方
着物であっても、ピアスやイヤリングの使い方によって、着物の美しさを引き立ててくれるものもあります。そこで、せっかく身に着けるのであれば知っておきたい、とっておきのポイントを紹介しておきましょう。
●着物の柄に合わせる 着物は、トータルバランスで美しさを表現するものです。
特に、着物の柄は美しさを引き立てる一番のポイントになりますから、柄とあわせてアクセサリーを選べば、全体的なバランスもよくなります。
●着物の格に合わせる 着物には、それぞれ格が違います。
ですから、着物の柄に合っていたとしても、着物の格と合わないアクセサリーであれば、「品がない」という印象を与えてしまいます。
格上のアクセサリーの代表といえば、パールがあります。
これなら、正装として着用する場合でも、ぎりぎりマナーの範囲内になる…かな?
●小物に合わせる 浴衣の場合は、帯揚げ帯止め、髪飾りなどの小物とあわせて、ピアスやイヤリングをセレクトするのも面白いですね!
●和風小物をあわせる せっかく着物に合わせるピアスやイヤリングなのですから、和装のはぎれ布を使ったものなどであれば、意外とあわせやすくなります。
ちなみに、髪飾りと合わせる方法は、かなり手軽にできるのでおすすめです。
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いくら着物でもアクセサリーをつけてはいけないときがあります
着物は、日本人にとってもっとも格上の礼服でもあります。ですから、祝いの席だけでなく、お悔やみの席でも礼装として着用することがあります。
ですが、お悔やみの席での着物に関しては、アクセサリーはつけてはいけません。
ほかにも、こんな注意点があります。
●喪主または親しい親族以外は、正喪服はつけられません 和装の喪服にも、洋装の場合と同じく、正喪服・準喪服・略喪服があります。
一般会葬者として着物を着用することもできますが、この場合は、正喪服は着けられません。
あくまでも、準喪服または略喪服として認められている範囲に限られます。
●お悔やみの席では、アクセサリーはつけません 葬儀、一周忌、法事のいずれであっても、お悔やみの席では、髪飾りおよび帯留めはつけてはいけません。
これは、正喪服・準喪服・略喪服のいずれの場合でも当てはまります。
まとめ
最近では、礼装として着物を着るだけでなく、普段着としてカジュアルに着物を楽しむ人が増えてきましたから、昔よりもアレンジに幅が広がっているようです。とはいえ、まだまだ着物に対して保守的な考え方を持っているほうが多いのは事実です。
ですから、「プライベートであっても着物にアクセサリーを合わせるのはNG」と考える人が圧倒的に多いということも、知っておきましょうね♪
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