自分の子供ならともかく、親戚や友人の子供に
お年玉をあげる場合もありますよね。
そんな時にお金の入れ方や名前の書き方が間違っていると
恥ずかしいですよね。
せっかく好意を持ってお年玉を渡すのに
マナー違反をしてしまっては元も子もないですよね。
そんな気になるお年玉のマナーを、まとめてみました。
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目次
お年玉のお金の入れ方や向きって?
まず、お年玉に入れるお金ですが「新札」を用意しましょう。古いお札を入れるのはマナー違反になります。
次に、お年玉のお金の入れ方にもマナーがあります。
●お金の表と裏
まずは、紙幣の表と裏について、きちんと理解しておきましょう。
■千円札
千円札の表面は、野口英世の肖像が描かれています。
裏面は、世界遺産に登録されている富士山と、
日本を象徴する花・桜が描かれています。
■二千円札
二千円札の表面は、沖縄の守礼門が描かれています。
裏面は、紫式部と、『源氏物語絵巻』第38帖「鈴虫」の絵図に
詞書を重ねた図柄が描かれています。
■五千円札
五千円札の表面は、樋口一葉の肖像が描かれています。
裏面は、国宝「燕子花図」の一部が描かれています。
■一万円札
一万円札の表面は、福沢諭吉の肖像が描かれています。
裏面には鳳凰像が描かれています。
漢数字で千円・二千円・五千円・一万円と金額が入っている方が表です。
硬貨の場合は? お年玉をあげる子供が小さい場合は、硬貨を入れる場合もありますよね。
硬貨の表裏の見分け方は、絵柄が入っている方が表
製造年数の入っている方が裏になります。
●お金を入れる向きは? お金を入れる向きにも、基本はあります。
■祝儀袋の表に紙幣の表を合わせる
肖像画が封筒の上に来るように入れるのが、祝儀の場合のマナーです。
ですから、紙幣をを入れる場合は、表の面が
封筒の上の部分に来るように入れます。
わかりやすい覚え方は、「お祝いの時は肖像画が手前」
「不祝儀の時は肖像画が奥」です。
■ポチ袋の場合は三つ折り
ポチ袋に紙幣を入れる場合は、サイズの問題もありますので、三つ折りにします。
四つ折りは、縁起が悪いといわれているので、お年玉の入れ方としてはNGです。
●封筒がない場合
封筒やポチ袋がない場合は、チリ紙や白紙などに包んで渡します。
この場合も、ポチ袋同様、三つ折りにした紙幣を包んで渡します。
★紙幣の三つ折りのやり方
①紙幣の表面を上にします。
②左側の面を、先に折ります。
③肖像画が描かれている右側の面を折ります。
④数字(金額)が書かれている部分が下に来るように、袋の中に入れます。
●紙幣別・上手な三つ折りのポイント
せっかくのお年玉ですから、一発できれいに三つ折りにしたいもの。
その時は、次のポイントを参考にしてみてください。
■千円札
野口英世の左側のこめかみあたりを目印に折ります。
これに合わせて、反対側も折ると、簡単にキレイな三つ折りが出来ます。
■五千円札
樋口一葉の左のもみあげ(髪のライン)に合わせると、きれいに折れます。
■一万円札
福沢諭吉の羽織の襟を目印に折ります。
アウトラインに合わせて折ると、きれいな三つ折りが出来ます。
硬貨を入れる場合
硬貨でお年玉をあげる場合も、ポチ袋の表面と硬貨の表面が
同じ方向を見るように入れます。
お年玉の名前の書き方
お年玉の名前の書き方にも、マナーがあります。●基本は祝儀袋と同じ
ポチ袋の名前書きは、祝儀袋と同じです。
ですから、表面には渡す子供の名前を書き、裏面に自分の名前を書きます。
★表面に名前を書く場所がない場合
最近のポチ袋は、全体的にカラフルな絵が描かれているものも多いですよね?
そうなると、図柄の上に名前を書くことになってしまいます。
この場合は、渡す子供の名前は省略しても問題はありません。
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お年玉の相場は?
最近では、お年玉の相場も昔と比べると上がってきているようです。かつては未就学児には「あげない」または「おもちゃなどの品物をあげる」
というケースが多かったのですが、最近では、500~1000円が
相場となっているようです。
その他の年齢のお年玉の相場は、次のようになっています。
●小学生~中学生
付き合いの深さによって、相場には幅があるようです。
平均すると2000~5000円となっていますが、お年玉と合わせて図書券やギフト券、
入学祝などをセットにして渡すケースも目立ちます。
●高校生
5000円~10,000円が相場です。
大学生
大学生になると、お年玉をあげなくなる場合も多いですが
金額的には5000円~10,000円が相場のようです。
●いつまで渡す?
最も多いのが、大学卒業をめどにお年玉を卒業するというケース。
他にも、高校生までというケースや、二十歳を目安に卒業というケースも目立ちます。
世界でもお年玉の文化がある
お年玉という文化は、実は日本以外でも見ることが出来ます。●中国の「圧歳銭」
中国では、年始に大人から子供に金銭を与える習慣があります。
これは、金銭を与えることで、新たな一年を平穏無事に過ごすことが出来る
という考えからきています。
ちなみに中国や華僑では、大人からおとなへ金銭を与える習慣もあります。
●韓国の歳拝金
韓国にもお年玉の文化はあります。
ただしこれは、年長者に服従するということを前提とした場合に行う習慣です。
まとめ
お年玉の入れ方や書き方の基本は、ご祝儀と同じです。ですから、うっかり忘れてしまった場合は、
ご祝儀の時の入れ方を思い出してみると慌てずに済みますよ。
お年玉は、子供にとっては嬉しいプレゼント。
ぜひ、子供たちの喜ぶ姿を想像しながら準備してくださいね。
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