国公立大学を希望する場合だけでなく、私立大学でもセンター試験を利用するところが年々増えています。
そこで今回は、センター試験で気になる科目とその選択方法について解説してみます。
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目次
センター試験受験の基本事項
まずは、センター試験を受験する際の基本事項を理解しておきましょう。●センター試験の受験資格
センター試験を受ける場合は、受験資格を有している必要があります。
【受験資格】
① 高等学校の卒業見込み者
② 中等教育学校の卒業見込み者
③ 高等学校の卒業者
④ 中等教育学校の卒業者
●出願方法
出願する場合は、受験資格によって方法が異なります。
【卒業見込み者の場合】
高等学校または中等教育学校の卒業見込み者は、在学している学校を経由して出願します。
【卒業生の場合】
高等学校または中等教育学校の卒業者は、受験生が直接郵送にて出願します。
●試験会場
センター試験の試験会場は、受験資格によって異なります。
【卒業見込み者の場合】
高等学校または中等教育学校の卒業見込み者の場合は、在学している学校の所在地によって試験会場が決まります。
【卒業生の場合】
高等学校または中等教育学校の卒業生は、現住所の試験地区内の試験会場となります。
ただしこれは、志願票に記入された試験地区内の試験会場に限られます。
●検定料
センター試験を受験する場合は、受験する教科数によって検定料(受験料)が異なります。
【3教科以上の場合】
3.教科以上の科目を受験する場合は、18,000円となります。
【2教科以下の場合】
受験科目が2教科以下の場合は、12,000円となります。
●センター試験を利用している大学
センター試験対策をする前に、まずは、あなたの志望校がセンター試験を利用しているのかを調べてみる必要があります。
センター試験参加大学情報は、独立行政法人大学入試センターのホームページで閲覧することが出来ます。
独立行政法人大学入試センターのホームページ
センター試験の科目って?
センター試験の受験科目には、次のようなものがあります。●国語
出題範囲は「国語総合」となっています。
そのため、古典(古文・漢文)、近代以降の文章が出題されます。
試験時間は80分で、配点は200点です。
●地理歴史・公民
地理歴史の分野では「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」の6つ、公民の分野では「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」の4つが出題科目としてあります。
この中で注意が必要なのが、「倫理、政治・経済」を選択した場合です。
この場合は、「倫理」と「政治・経済」を統合したものが出題されます。
地理歴史・公民の科目選択方法は、ちょっと難しいので、この後の3章「センター試験科目の選択方法」にて解説します。
なお、試験時間と配点は、選択科目数によって異なります。
【1科目選択の場合】
試験時間は60分で、配点は100点です。
【2科目選択の場合】
試験時間は130分(実際の解答時間は120分です)で、配点は200点です。
●数学①
数学①では、「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」が出題科目としてあります。
受験する際は、この2科目の中から1科目を選択し解答します。
試験時間は60分で、配点は100点です。
●数学②
数学②では、「数学Ⅱ」「数学Ⅱ・数学B」「簿記・会計」「情報関係基礎」の4科目があります。
受験する際は、この4科目の中から1科目を選択し解答します。
試験時間は60分で、配点は100点です。
●理科①
理科①では、「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の4科目があります。
理科①の選択方法はちょっと複雑なので、このあとの3章「センター試験科目の選択方法」にて解説します。
試験時間は60分で、配点は100点です。
●理科②
理科②では、「物理」「化学」「生物」「地学」の4科目があります。
理科②では、問題の一部に選択問題が含まれるのが特徴です。
なお、理科②の選択方法はちょっと複雑なので、この後の3章「センター試験科目の選択方法」にて解説します。
試験時間と配点は、選択する科目数によっても異なります。
【1科目選択の場合】
試験時間は60分で、配点は100点です。
【2科目選択の場合】
試験時間は130分(実際に解答するのは120分です)で、配点は200点です。
●外国語
外国語では、「英語」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」の5科目があります。
外国語の場合、英語を選択する際には、試験時間や配点、出題範囲や科目選択方法などに注意点があります。
そのため、英語に関する解説は、この後の3章「センター試験科目の選択方法」にて解説します。
外国語を選択した場合の試験時間は80分で、配点は200点です。
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センター試験科目の選択方法
センター試験科目の選択方法について、注意が必要な「地理歴史・公民」「理科①②」「外国語(英語のみ)」の3つについて解説します。●地理歴史・公民 地理歴史・公民では、「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」の全10科目があります。
この中から、最大2科目を選択し解答します。
選択する場合には、次の2点を注意しなければいけません。
★選択科目に関する注意事項
最大2科目まで選択することが出来ますが、その際に、同一名称を含む科目を組み合わせて選択することはできません。
★受験科目数の申告
選択する科目数は受験生が決めることが出来ますが、受験する科目数は、出願時に申告する必要があります。
●理科(理科①、理科②) 理科の場合、理科①と理科②が分かれており、それぞれ4科目ずつ、計8科目があります。
選択する際は、Å~Dのいずれかの選択方法を選ぶ必要があります。
■選択方法A
理科①の「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の中から、2科目選択します。
■選択方法B
理科②の「物理」「化学」「生物」「地学」の中から、1科目を選択します。
■選択方法C
理科①の「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の中から2科目、および、理科②の「物理」「化学」「生物」「地学」の中から1科目を選択します。
■選択方法D
理科②の「物理」「化学」「生物」「地学」の中から、2科目選択します。
●外国語(英語のみ) 外国語の5科目の中から英語を選択する場合は、出願範囲や試験時間などに注意点があります。
■出願範囲
基本となる「コミュニケーション英語Ⅰ」に加えて、「コミュニケーション英語Ⅱ」及び「英語表現」が、出題範囲となります。
■科目の選択方法
英語の場合は、原則として筆記とリスニングの2つを解答しなければいけません。
これは、5科目ある外国語の中でも、英語のみに適用されています。
■試験時間と配点
試験時間と配点は、筆記とリスニングのそれぞれで異なります。
【筆記の場合】
筆記の試験時間は80分で、配点は200点です。
【リスニングの場合】
リスニングの試験時間は60分(実際に解党するのは30分で素)で、配点は50点です。
まとめ
センター試験は、選択科目や選択方法によって、試験時間や配点が異なることがあります。複数の科目を選択することが出来たとしても、出願時に選択科目を申告する必要があったり、当日の変更が不可となっているなど、注意が必要なものもあります。
ですから、出願する前に、こうした注意点などもしっかりと確認しておくようにしましょう。
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