そのため、工作などにもよく使われます。
特に、「乾きやすい」のがアクリル絵の具の特徴であるため、いろいろな用途に使える注目の絵の具です。
スポンサーリンク
目次
アクリル絵の具とは
アクリル絵の具は、アクリル系の合成樹脂と顔料でできています。乾きが早いので重ね塗りもしやすいですし、大目の水で絵の具を溶けば、水彩絵の具のようにも使えるため、学校教育の現場でもよく使われます。
●アクリル絵の具の種類 アクリル絵の具には、水性アクリル絵の具と溶剤型アクリル絵の具があります。
■水性アクリル絵の具
水性アクリル絵の具は、水彩絵の具のように水に溶かして使うこともできます。
油絵の具のように粘着力が大きいので、画用紙だけでなくガラスや金属・コンクリートなどにも使うことができます。
■溶剤型アクリル絵の具
絵画の修復作業などにも使われます。
修復用絵の具としては、アメリカのゴールデン社の「MSA修復用絵の具」などがあります。
●アクリル絵の具のデメリット
■筆が傷みやすい
何しろ乾きが早いアクリル絵の具は、ちょっと油断していると、すぐに筆が固まってしまい、ぱさぱさになってしまいます。
■服についたら落ちにくい
アクリル絵の具は、服について乾燥してしまうと、なかなか落ちません。
そのため、アクリル絵の具専用のリムーバーがあるくらいです。
落ちにくい性質から、Tシャツなどの衣類の印刷にも使われることもあります。
■すぐにふたを閉めないと固まる
これも、アクリル絵の具の特徴である速乾性が関係しています。
■通常のパレットでは絵の具が落ちない
速乾性があり落ちにくいアクリル絵の具の場合は、通常の絵の具のようにパレットを使うと、使い終わった後、絵の具が落ちず苦労します。
そのため、紙パレットを使うのがおすすめです。
アクリル絵の具の塗り方
アクリル絵の具の特徴がわかったら、実際に使ってみることにしましょう。●筆は常に水につけて使います アクリル絵の具は、すぐに乾燥してしまいます。
ですから、使ったらすぐに筆の汚れをすすぎながら描き進めないと、筆が固まってしまいます。
●使う分だけ絵の具を出す ふたを開けているだけでも固まってしまうくらい速乾性があるアクリル絵の具なので、パレットに出すときも、使う分だけ出すようにします。
もしも、出しすぎてしまった場合は、乾燥を防ぐためにラップをかけたり、霧吹きで水分を加えるようにします。
●塗ったときの色と乾いたときの色が変わる アクリル絵の具は、乾くと、縫ったときにイメージした色と変わることもよくあります。
ですから、初心者のうちは、いくつか試し塗りをした上で塗るのがおすすめです。
●重ね塗りを楽しむ 速乾性があるため、重ね塗りを楽しむことができるのも、アクリル絵の具の特徴です。
トレーシングペーパーなどで搾り出し袋を作って、直接模様のように塗ることもできるので、いつもの絵の具とは違った楽しみ方にチャレンジするのもおすすめです。
スポンサーリンク
アクリル絵の具が服についた時の落とし方
アクリル絵の具は、乾いてしまうとなかなか落ちません。そのため、服についたアクリル絵の具を確実に落とすためには、できるだけ早く汚れを落とすのが一番です。
●乾いていないときの服についたアクリル絵の具の落とし方 絵の具がまだ乾いていないときは、台所用洗剤とクレンザーを使って落とすことができます。
①クレンジングオイルを汚れた部分につけ、歯ブラシで丁寧にこすっていきます。
②ある程度汚れが落ちたら、もみ洗いします。
③①と②の工程を何度か繰り返して、汚れを落とします。
●乾いてしまったアクリル絵の具の落とし方 乾いてしまったアクリル絵の具は、なかなか落ちません。
そのため、クリーニング専門店の染み抜きサービスを利用するのが、一番安全で確実に落とすことができる方法です。
ただし、自宅でもアクリル絵の具の汚れを落とす方法はあります。
■アクリル絵の具専用リムーバー
落ちにくいアクリル絵の具は、専用のリムーバーを使えばきれいに汚れを落とすことができます。
まとめ
最近では、100均ショップでもアクリル絵の具が手に入るようになったため、運動会やイベントなどのTシャツプリントとして使う機会も増えてきました。とはいえ、速乾性が高いアクリル絵の具は、通常の絵の具と違い、汚れや準備する道具、使い方に注意しながら扱う必要があります。
使い方に注意しながら、ぜひアクリル絵の具での作品作りにチャレンジしてみてくださいね。
コメント