お墓参りに行くというのは知っていても、いまいちよくわからない春のお彼岸について、今回は紹介していきます。
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目次
春のお彼岸っていつ!?
お彼岸は、1年の中で春と秋の2回あります。「お彼岸の日」となっていないので、わかりにくいかもしれませんが、「春分の日」と「秋分の日」がそれぞれのお彼岸の日になっています。
春のお彼岸は「春分の日」と説明しましたが、正式には、これも間違いです。
実は、春のお彼岸といわれる春分の日ですが、正しくは「お彼岸の中日(ちゅうび)」にあたっているだけなのです。
お彼岸は、全部で7日間あります。
春分の日でもある「お彼岸の中日」を中心に、前後3日を加えた期間を、「春のお彼岸」といいます。
さらに詳しく説明すると、春分の日の前にあたる3日間を「彼岸入り」といい、春分の日の後にあたる3日間を「彼岸明け」となります。
ちなみに、あまり知られていませんが、春分の日と秋分の日は、毎年少しずつ違います。
それは、太陽の動きと関わりがあるからなのです。
実は、昼と夜の長さが同じになる日を「彼岸の中日(春分の日・秋分の日)」とするため、きちんと太陽の動きを観測したうえで、毎年決められています。
春のお彼岸に準備する食べ物とは?
お彼岸にお供えする食べ物といえば、小豆をまぶしたお餅です。春のお彼岸では、これを「牡丹餅(ぼたもち)」といい、秋のお彼岸の「おはぎ」として分けています。
とはいえ、分けているのはその呼び方だけで、中身は全く同じです。
ちなみに、地域によってはこんな食べ物を準備することもあります。
●彼岸団子
昔から、「入りおはぎに明けだんご、なかの中日小豆めし」という言葉があるように、お彼岸に団子を準備する地域もあります。
丸い形の一口大の団子に小豆を絡めた彼岸団子は、「ご先祖を見送る時のお土産に持たせるもの」といういわれもあります。
●法事パン
島根県の松江では、法事の時に「法事パン」を配るのが習わしという、ちょっと面白い風習があります。
そのため、春のお彼岸でも法事パンを準備します。
●草餅
春のお彼岸の時期に芽吹いてくるヨモギを使った草餅も、春のお彼岸のお供え物として有名です。
ヨモギを湯がいた後、丁寧にすり鉢で擦ってから餅に練り込む草餅は、とても手の込んだお供え物ともいえるでしょう。
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春のお彼岸をあらわす花とは
お彼岸の時期については別の項で説明しましたが、何しろ、季節が違うので、それぞれを表す花にも違いがあります。春のお彼岸は、3月の20日前後です。
この時期に見ごろを迎える季節の花といえば、「牡丹」です。
ちなみに、仏壇にお供えする「あん餅」ですが、春のお彼岸の時にはこれを「ぼたもち」と呼びます。
実はこれも、春を表す牡丹の花からきている由来です。
ちなみに、お墓や仏壇にお供えするお花は、牡丹でなければいけないというわけではありません。
「その季節に旬を迎えるものをお供えする」というのが先祖供養の基本ですから、春の花を準備すれば問題はありません。
一般的に、菊・アイリス・スターチス・トルコキキョウ・ケイトウ・ガーベラなどはこの時期によく見る花です。
また、お墓参りですから、お墓に入っている家族が生前好きだった花があれば、それを準備するのが一番の供養になります。
まとめ
春に出かけるお墓参りという印象が強いお彼岸ですが、仏壇のある家であれば、家にご先祖様がやってくる日でもあります。気持ちよくご先祖様をお迎えし、無事にあの世へ戻れるように手土産を持たせるというのが、本来のお彼岸の過ごし方。
今年はそんなことを考えて過ごしてみるのも、いつもと違ったお彼岸の過ごし方になってよいかもしれませんね!
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