では父の日のプレゼントとなると、「花」ってどうなんでしょう?もしも花を贈るとしたらどんな種類の花がいいのかもよく知られていませんし、「男性へのプレゼントに花なんて…」と思う人の方が多いかもしれません。
さらにすでに亡くなったお父さんへ花を贈るとしたら、マナーや花の種類などはどのようなものにすればいいのでしょう?
そこで今回は、そんな皆さんの気になる「父の日の花」について解説していきますよ!
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目次
父の日に贈る花の種類って何!?
父の日にプレゼントする花は、「白いバラ」です。それは「父の日」を提唱した人物の話が起源といわれています。
父の日に花を贈る習慣が出来たのは、母の日が定着した後の話です。
最初に父の日を作ろうと声を上げたのは、軍人の父親を持つ「ソノラ(のちのジョン・ブルース・ドット夫人)」というアメリカ人女性でした。
ソノラの幼少期はちょうど南北戦争が激しさを増していた頃のこと。軍人であったソノラの父親も戦地に召集されたため、ソノラの母親はソノラを含め6人の子供を女手一つで育てていました。
終戦を迎えたことでソノラの父親も復員しますが、今度はたった一人で家を支えていたソノラの母が過労で死んでしまいます。
そのためソノラの父親は、仕事をしながら家事と育児をすべて一人でこなしていくことになります。
再婚をすることもなく、たった一人で朝夕休む間もなく働き続けたソノラの父親。
そのおかげで、貧しいながらもソノラを含む6人の子供たちは無事に成人することが出来ました。
ソノラが母の日の話を耳にしたのは、ちょうどその頃のことです。
そして「母親への感謝の気持ちを伝える日が母の日ならば、同じように父の日も作ってほしい」と、1909年に牧師教会へ嘆願しました。
その願いを受ける形で、翌年の1910年に最初の父の日の祭典が開かれます。
実際にアメリカ全土に広く知られるようになったのはそれからずいぶん後のことになりますが、ソノラの嘆願から63年後の1972年にはアメリカの国の記念日として正式に「父の日」が制定されました。
さて本題の父の日の白いバラの花ですが、これも「父の日」を提唱したソノラと関係があります。
ソノラの父が生きている間にアメリカで「父の日」が国の記念日として制定されることはありませんでしたが、ソノラの父が亡くなった後、ソノラは父の墓に白いバラを手向けたそうです。
のちにソノラが提案した「父の日」が広く世の中の人に知られるようになったのですが、母の日に贈るカーネーション同様、ソノラが亡くなった父に贈った白いバラが父の日の花として定着するようになりました。
これが父の日に白いバラを贈るようになった由来といわれています。
父の日の花!白いバラ以外にはどんな花があるの?
定番といわれる白いバラ以外でも、父の日のプレゼントにおすすめの花があります。花には花言葉がありますが、花言葉は花の色によっても違っているのでそのことに注目してみると、もっと素敵な花のプレゼントが出来るはずです。
●ヒマワリ 花言葉で「黄色い花」は「働く父親が毎日無事に家へ帰ってくることを願う色」といわれています。
また黄色はビタミンカラーでもあるため、健康を願う色としても使われます。
ひまわりは鮮やかな黄色が印象的な花です。しかも太陽に向かって真っすぐに伸びた茎の先に大輪の花を咲かせます。
このことから家族を守り支える父親の姿と、その深い愛情に感謝する家族からの気持ちが込められています。
そのため日本では白いバラよりもひまわりの方が、「父の日の花」の定番として知られているようです。
●ハイビスカス 沖縄の県花でもあるハイビスカスの花には様々な色がありますが、中でも赤いハイビスカスには「勇敢」という花言葉があります。
強くたくましい父親の姿とも重なるハイビスカスは、父の日のプレゼントとしてもおすすめの花です。
ハイビスカスは鉢花として販売されていることが多いので、花好きのお父さんであればぴったりの花ですよ。
●アジサイ 父の日は、6月の第3日曜日とされています。
そして6月の誕生花が、アジサイです。
6月に開花時期を迎えるアジサイですので、「父の日に一番の見頃を迎える花」ということでアジサイをプレゼントすることもあります。
ちなみにアジサイの花言葉は「はにかみ」なので、いつも笑顔で優しいお父さんであればぴったりの花といえるでしょう。
●花鉢 花好きのお父さんであれば、花鉢をプレゼントするのがおすすめです。
花の種類は特にこだわらなくてもよいのですが、育てるレベルに注目して選ぶのがポイントになります。
初めて花を育てるお父さんには、花鉢と一緒に育て方の解説が載っている本をプレゼントするのもいいかもしれません。
昔から花を育てるのが大好きなお父さんなら、花鉢と一緒にちょっと高価なガーデニンググッズをプレゼントするのも素敵ですよ。
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亡くなった父へ贈る「父の日の花」のおすすめは?
日本の風習では仏前にバラを供えるのは避けた方が良いといわれています。その理由は花そのものにあるのではなく、バラが持つ棘にあります。
バラの棘が指に刺されば、棘の先端はとがっていますから怪我をして血を流すこともあります。
その「血」が日本では縁起が悪いといわれています。
ただしもともとの父の日の由来から考えてみると、亡くなった父親にバラを贈るのは間違ってはいません。
さらに最近ではこうした日本古来の風習や考え方にも変化がみられるようになっており、「きちんと棘さえとっておけば仏前にバラを飾っても問題はない」という考え方に変化してきています。
とはいえ赤いバラは見た目で「血」を連想させますので、バラを贈る時には白または黄色のバラにするようにしましょう。
●四十九日を迎えていない場合は「色花は避ける」がマナー 亡くなった父親の四十九日を終えていない場合は、上記で紹介した内容の例外となります。
仏前に供えることが出来る花は「白」とするのが基本的なマナーですし、四十九日までは忌明けを済ませていない期間ということもあるので、ある程度は親族や周囲の方への配慮が必要になります。
ですから四十九日を迎える前に父の日が来た場合は、白い花をお父さんにプレゼントするようにしてくださいね。
まとめ
父の日の花は、深い愛情をかけて家族を守ってくれるお父さんへの感謝と健康を願うために贈るのがルーツにあります。「お父さんに花をプレゼントしてもきっと喜ばないはず」と思う人は、花のイラストが描かれたメッセージカードを準備してみるのはいかが?
そうすれば花をプレゼントされたことがないお父さんでも、きっと喜んで受け取ってくれるはずですよ。
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