台風の強さには基準がある!台風情報の見方を知っておこう!

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夏休みの計画を立てるとき、気になるのがこの時期に多く発生する「台風」です。

最近の台風は、甚大な被害を及ぼすものもあり、事前の対策が被害を最小限に抑えるポイントといわれています。

でも、事前の対策をするにも、台風のことをあまりよくわかっていなければ、対策のしようもありません。

そこで今回は、台風対策に役立つ台風の強さの基準や台風情報の見方について紹介していきましょう。


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目次

台風の強さの基準は?

台風のニュースがあると、必ず見かける「ヘクトパスカル」という単位。

もちろん、これは台風の強さを知るため必要な情報です。

ヘクトパスカルというのは、「圧力」を表す単位です。

ヘクトパスカルは、「hPa」と表示します。

テレビやラジオの気象情報で、『今回の台風の中心気圧は、〇〇〇ヘクトパスカルで…』というアナウンスを耳にしたこともあると思います。

この時の「〇〇〇ヘクトパスカル」というのが、気圧の単位になり、この数値が低いほど台風の威力は強くなります。

●実は、台風の強さは「ヘクトパスカル」だけじゃなかった!
台風といえば、強烈な風もおこります。そのため、台風情報では、風の強さをわかりやすく表現する手段として、三段階の基準を設けています。

■強い台風
秒速33~44m未満の風の強さであれば、「強い台風」と表現されます。

■非常に強い台風
秒速44~54m未満の風の強さであれば、「非常に強い台風」と表現されます。

■猛烈な台風
秒速54m以上の風の強さであれば、「猛烈な台風」と表現されます。

●実は、台風の予測は「気圧」や「風の強さ」だけじゃなかった! 台風情報をよく見てみると、台風の大きさにも基準があり、「大型」と「超大型」の2つに分けています。

この違いを決めるのは、「風速15m/s以上の半径の範囲」にあります。

この半径の範囲が500km~800km未満であれば「大型の台風」となり、800km以上の場合は「超大型の台風」となります。

現在の台風情報では、ここで紹介する「風速15m/s以上の半径の範囲」が重要になります。

ところで、風速の単位で基準について表記してみましたが、このままでは、いまいち風の強さが分からないのでは?

そこで、わかりやすく例を挙げてみます。

台風情報とともにニュースで報道されるのが、鉄道の運行情報です。

鉄道の運行に関しては、風邪の強さだけでなく、雨の量でも運航することがありますが、風の強さのみで判断すると、こうなります。

■風速20m/s以上
新幹線は段階的に徐行や運転を見合わせます。

■風速25m/s以上
鉄道の在来線は運休となります。

こうしてみると、「大型の台風」も「超大型の台風」も、非常に強い風が吹いているということがわかります。

台風 強さ,台風 強さ 基準,台風 強さ 見方 ●風の強さにも基準があった! じつは、風邪の強さにも、ある基準によって4つのレベルに分けられています。

この時に参考にされるのが、「平均風速」です。

台風情報でよく耳にする「最大風速」というのは、この平均風速の1.5倍になるということが多いため、平均風速を確認するということは、とても大切なことなのです。

現在の台風情報では、平均風速をもとに考えられる「最大風速」が重要とされています。

■やや強い風
平均風速が10~15m未満の場合、「やや強い風」と表現されます。

傘を差してもすぐに風で壊れてしまうレベルです。

■強い風
平均風速が15~20m未満の場合、「強い風」と表現されます。

このレベルだと、風に向かって歩くことはほぼ不可能です。

場合によっては、風によって転倒することもあります。

看板やトタン板が外れ飛んでくることがありますので、外出の際は十分に気を付けなければいけません。

■非常に強い風
平均風速が20~30m未満の場合、「非常に強い風」と表現されます。

このレベルでは、何かにつかまっていなければ、立っていることもできなくなります。

風によって看板が落下したり、瓦が飛散することがあります。

場合によっては、プレハブ小屋が倒れることもあります。

■猛烈な風
平均速度が30m以上になると、「猛烈な風」と表現されます。

このレベルでは、走行中のトラックですら、横転する可能性があります。

さらに平均風速が40m以上になると、ブロック塀や住宅が倒壊することもあります。

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台風情報の見方とは?

台風情報を注意深く見てみると、複数の円とその中心に点が描かれていることがわかります。

実は、この円や点にはそれぞれ違いがあるのです。

●円の中心の点 台風の中心位置を表しています。

●点の外側にある円 台風の中心位置を表す点のすぐ外側にかかれた円は、台風の暴風域を表しています。

●暴風域の外側にある円 暴風域の外側に、濃度を変えた円をかぶせた部分があります。

これは、台風の暴風域にあたります。

●次第に大きくなる複数の円 これは、台風の進路を予想した「予報円」です。

もちろん予報円ですから、その通りに台風が進むわけではありません。

ただし、台風が予報円の範囲で移動する確率は70%もありますから、事前の台風対策の目安として参考にしたいデータです。

■秋の台風に要注意 台風というと、7~8月の夏の台風と、9月以降に訪れる秋の台風がありますが、この2つは移動するコースに特徴があります。

夏の台風は、太平洋気圧の勢力が強く、不安定な経路をとることが多いのが特徴です。

ところが、秋の台風は南海上から日本に最も近い進路で通過するのが特徴です。

そのため、夏の台風よりも、秋の台風の方が被害は大きくなる傾向が強いです。

まとめ

実は、台風というのは、1年のうちに平均26個も発生しています。

そのうち、日本に上陸するものは平均3個といわれていますが、日本付近に近い進路をとる台風も多く、暴風・大雨の被害が出ることも少なくありません。

また、風や雨が強くなってから屋外での台風対策を行うと、その分危険が高まります。

台風情報が出たら、進路を確認しつつ、早めに対策を始めることが、被害を最小限に抑えるためのポイントになります。

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