小さい花が手毬のように丸くまとまって咲くため、その姿の可愛らしさも人気となっています。
そんな印象とは相反する花言葉も持っている紫陽花は、実はキレイなだけではないこんな一面も持っていました。
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目次
梅雨にキレイな紫陽花はどんな花?
紫陽花は、小さな花が丸くまとまっているところが可愛らしい梅雨の花ですが、私たちが普段「花」と思っている部分は、花ではありません。実は、あれは葉っぱが変形したものなのです。
正式には、あの花に見える部分は、「ガク」といいます。
このガクは、別名「装飾花」と呼ばれていて、一見すると花弁のように見えるのが特徴です。
でも、ガクはあくまでも葉の一部ですから、種を作ることはできません。
●花の色を変える秘密は土にある 紫陽花の花(正式にはガク)の色は、ピンクや青、紫と様々です。
ですが、この色の変化というのは、品種の違いではなく、養分である「土の成分」の違いなのです。
紫陽花の花の色は、根から吸収される養分の成分によって変化します。
本来の紫陽花の色は、「ピンク色」です。
土の成分も、酸性よりもアルカリ性が強い傾向にあります。
ところが、土が酸性であれば、アルミニウムが含まれているため、紫陽花に含まれるアントシアニンと融合することによって、「青色」になると言われています。
とはいえ、根から吸収されるアルミニウムの量は一定とは限りません。
そのため、同じ土・同じ場所で育てる紫陽花であっても、色の濃さや変化に違いが出てきます。
●意外と知られていない紫陽花の種類 日本人にはなじみのある紫陽花なので、それだけにあまり知られていませんが、実は100種以上も種類や品種があります。
さらに、品種改良も盛んなため、様々な見た目があるのが特徴です。
紫陽花の花と思われているガクの配置も、「ガク咲き」「手まり咲き」「八重咲き」「覆輪」など様々なタイプがあります。
■ガクアジサイ
日本に自生している原種の1つです。
土のpH度によって花の色が変化しやすいのが特徴です。
■ホンアジサイ
ガクアジサイの品種改良によってつくられました。
現在ではガクアジサイより知名度が高く、人気があります。
手まり咲きの代表的な紫陽花です。
■アジサイ・アナベル
ガクが緑をしている品種です。
花が咲き始めると、白く変化してくる、初心者でも育てやすい人気の紫陽花です。
あまり知られていない紫陽花の毒
紫陽花には、毒があります。すべての種類に毒性があるというわけではなく、毒性を含む品種と含まない品種が混在していることが分かっています。
実際に、2008年に料理に添えられた紫陽花によって中毒症状を起こした例があります。
こうしたこともあって、一概に毒があるとは言えないものの、食用としては使用しないよう、厚生労働省から注意が出ています。
紫陽花が原因の中毒症状では、吐き気・めまい・嘔吐・顔面紅潮などが見られます。
症状は、2~3日程度で治まるといわれています。
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紫陽花の花言葉って?
思っていた以上に種類がある紫陽花は、なんと花言葉も驚くほど持っている花でもあります。花言葉というと、良い意味も悪い意味も持っているというのが一般的ですが、種類自体が多い紫陽花なだけに、様々な意味の花言葉が存在します。
さすがに全部は紹介できないので、代表的なものをいくつか紹介してみます。
●ポジティブ系 「元気な女性」「一家団欒」「家族の結びつき」「辛抱強い愛情」などがあります。
小さな花が集合している姿などは、強いきずなで結ばれた家族の様子を連想されてくれるものでもあります。
●ちょっとネガティブな表現 「移り気」「浮気」「高慢」「無常」「あなたは美しいが冷淡だ」などがあります。
男性から、「君にピッタリな花だよ」と無表情で言われた時は、相手の本心をしっかりと確かめておいた方がよさそうな花言葉です。
●ガクアジサイの花言葉 紫陽花の原種であるガクアジサイには、「謙虚」という花言葉があります。
●白い紫陽花の花言葉 紫陽花の中には、白いものもあります。
白い紫陽花には、「寛容」という花言葉があります。
まとめ
梅雨の時期に最も見ごろを迎える紫陽花。身近な存在なだけに、あまり知られていませんでしたが、実は数々の秘密が美しさの魅力でもある花でした。
紫陽花が有名なスポットも全国各地にありますから、ぜひ皆さんも直接足を運んでみてくださいね♪
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