大学対抗の駅伝競技大会が、箱根駅伝です。
これまでにも、様々な記録や
感動的な名シーンが生まれた箱根駅伝ですが、
その出場校には、決め方や条件があります。
そこで今回は、箱根駅伝の出場校の
決め方や条件について紹介していきます。
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目次
そもそも箱根駅伝とはなんだ?
箱根駅伝は、正式名称を「東京箱根間往復大学駅伝競走」と言います。この箱根駅伝は、1月2日に行われる往路と、1月3日に行われる復路があり、
それぞれ5区ずつ計10区が設定されています。
●往路1区 1区は、東京・大手町にある「読売新聞東京本社ビル前」をスタート地点とし、
品川駅や蒲田駅を通過しながら、神奈川県の鶴見中継所までを走る
全21.3㎞のコースです。
午前8時のスタート前には、出場大学の各応援団や
チアリーディングによる応援合戦が繰り広げられ、
これも箱根駅伝の名物となっています。
★見所
1区で重要なのは、どの順位で2区につなげるかという点にあります。
そのため、1区には、各校のエースクラスが集まっているのが特徴です。
また、この区間では「大逃げ」が起こりやすいというのも特徴にあります。
スタート直後に飛び出していくケースもあれば、六郷橋の下り坂を利用して
一気にスパートをかけるケースもあります。
●往路2区 2区は、鶴見中継所をスタート地点とし、横浜駅前を通り、
権太坂を超えて神奈川県の戸塚中継所までを走る23.1㎞のコースです。
通称「花の2区」と呼ばれるこのコースは、昔から難所として知られている権太坂を含む、
地形的にも非常に難しいコース。
そのため、例年、各校のエースクラスの選手が、この2区に登場します。
★見所
2区の見所は、なんといっても各校を代表するエースたちの存在です。
各校のエース級の選手に力の差はほぼなく、
いかにミスやアクシデントをなくして走り切るかということがポイントになります。
とはいえ、箱根越えに次ぐ難所といわれている権太坂は見逃せないポイント。
この難所をいかに攻略していくかを見守るのが、この区間最大の見所と言えるでしょう。
●往路3区 3区は、戸塚中継所をスタート地点とし、湘南海岸に沿って
平塚中継所まで走る21.4㎞のコースです。
このコースは、海岸沿いを走るため、
海から吹き付ける風に最も影響を受けるコース。
比較的フラットなコースなので、2区の結果を受けて
順位挽回を図るチームも多く、過去にもこの区間で
記録に残るごぼう抜きがみられました。
★見所
このコース沿いには、東海道線が近くを走っているため、
走り終えた後の選手やコーチ、監督などが
電車を使って移動することもよくあります。
ですから、移動のタイミングを狙って電車や駅を利用すれば、
有名選手や監督の姿を直接見ることが出来るかもしれません。
●往路4区 各校のエースが揃う4区は、平塚休憩所から大磯を通り、
旧小田原中継所を通過し、新小田原中継所へと向かう20.9㎞のコースです。
★見所
このコースでは、晴天になると、選手の前方に富士山が見えます。
テレビ中継の間でも、この美しい富士山の姿にカメラが向けられることも多いです。
●往路5区 5区は、小田原中継所をスタート地点とし、
往路のゴール地点である箱根の芦ノ湖を目指す20.8㎞のコースです。
★見所
通称「山上り」と呼ばれるこのコースは、標高差864メートルを一気に駆け上がるため、
これまでもこのコースでは何度も感動的な名シーンが繰り広げられてきました。
箱根湯本駅前から始まる本格的な上り坂を制覇するためには、
相当な脚力とスタミナが要求されます。
そのため、この区間の攻略は、往路優勝にも大きく影響していきます。
●復路6区 1月3日の復路は、6区からスタートします。
前日に行われる5区とは反対に、「山下り」と呼ばれているこのコースでは、
平均時速25㎞で一気に駆け下りていくため、選手にとっては
膝に大きな負担がかかるコースです。
★見所
なんといっても6区の見所は、山下りにあります。
芦ノ湖から箱根湯本駅前付近まで続く坂道の中を駆け下りた後に
待ち構えている平坦な道は、選手たちにとっては最後の難所となっています。
●往路7区 7区では、小田原中継所をスタート地点とし、
湘南河岸の横を走りながら平塚中継所までを走る21.3㎞のコースです。
この区間は、最も気温差が激しい区間といわれています。
★見所
全10区間の中で最も走りやすいコースといわれているため、
一般的には「つなぎ区間」といわれています。
そのため、この区間に力のある選手を配置することが、
優勝を決めるカギとなっています。
●往路8区 8区は、平塚中継所から游行寺の坂をこえ、
戸塚中継所までを走る211.4㎞のコースです。
★見所
日差しが強くアップダウンが激しい遊行寺の坂を、
いかにスピードを生かしたまま走り抜けるかが、この区間を制するポイント。
とはいえ、過去にこの付近では、度々脱水症状を起こす選手が出てくるため、
選手の体調管理も、このコースのポイントになります。
●往路9区 9区は、戸塚休憩所から権太坂を超え、横浜駅前を通過し、
鶴見中継所までを走り抜ける23.1㎞のコースです。
★見所
「復路のエース区間」と呼ばれているこのコースは、
毎年、各校のキャプテンまたは準エースクラスが集まります。
●往路10区 10区は、鶴見中継所をスタート地点とし、蒲田駅や品川駅前を通過し、
往路のゴール地点である東京・大手町の読売新聞東京本社ビルまでを走る
23.0㎞のコースです。
★見所
全体的にはフラットなコースですが、ゴールに近づくごとに増えてくる
観衆の中を走るため、選手にとっては非常にプレッシャーのかかる
コースでもあります。
それでも、2日間の戦いを締めくくる最後の区間ということもあり、
注目度が高いコースです。
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箱根駅伝の出場校の決め方とは
箱根駅伝で出場できるのは、シード校の10校、予選会通過行の10校、関東学生連合の1チームの全21チームです。
●シード校の決め方
前大会で10位以内の成績を収めた大学は、次回の出場権を獲得します。
これを、シード校と言います。
このシード校は、競技大会の正式な出場権を取得していますので、
予選会への参加は免除されます。
●予選会による決め方
予選会は、本競技大会の2か月前までには行われます。
予選会の会場となるのは、陸上自衛隊立川駐屯地内から立川市市街地を通過し、
昭和記念公園内をゴールとする20㎞のコース。
このコースを、各校10名以上12名以下で走り、
各校上位10名の合計タイムによって、10校が選出されます。
ただし、この予選会に出場するには、次の条件を満たしていなければなりません。
■連盟が定める公認記録を有していること
予選大会に出場する選手は、前年の1月1日から予選会申込期日前日までの公認記録で、
「5千メートル16分30秒00」または「1万メートル34分00秒」のどちらかの記録を
持っていなければいけません。
■出場資格を持つ選手が10人以上いること
予選会に出場するためには、前述の出場資格を持つ選手を、
10人以上そろえていることも条件にあります。
箱根駅伝に出場するための条件とは
箱根駅伝に出場するためには、出場条件を満たしていることが必要になります。●関東学連加盟校である
箱根駅伝は、大学対抗の駅伝競技大会です。
ですから、出場するためには、関東学連の加盟校であるということが必要になります。
●選手が当該年度の登録を完了していること
内規の第2章第4条において、
「競技者は措定の通り当該年度の登録を完了していること」とあります。
●処分を受けていない事
参加を申し込む競技者が、連盟の資格審査委員会で処分を受けていないということも、
出場条件に含まれます。
まとめ
お正月の三が日に行われるビッグスポーツイベント・箱根駅伝は、毎年、多くの感動と涙が見られます。
この感動の裏に、熾烈な出場争いが繰り広げられていることを知れば、
より楽しみ方も変わってくるはずです。
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