ロタウイルス。
感染すると、重症化する可能性もあるといわれています。
でも、ロタウイルスそのものについて、
あまり知られていないというのが現実なのでは?
可愛いわが子をロタウイルスから守るためにも、
病気についてきちんと理解をしておくということが大切。
そこで今回は、ロタウイルスについて、潜伏期間や症状、
もしも感染した場合の通園のタイミングなどについてまとめてみました。
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目次
ロタウイルスとは
ロタウイルスとは、1973年に見つかったレオウイルス科の一種です。●ロタウイルスの型
ロタウイルスには、全部で8つもの種類に分かれています。
■人に感染するロタウイルスの型
人が感染するロタウイルスには、A群、B群、C群があります。
一般的には、A群によるロタウイルス感染が見られます。
■人以外に感染するロタウイルスの型
ロタウイルスは、人以外にも感染します。
主に豚に感染するのはE群、H群で、
主に鳥類に感染するものはD群、E群、F群があります。
●ロタウイルスの感染経路
人によるロタウイルスの感染は、糞口経路が一般的といわれています。
ロタウイルスの主な症状である下痢によって感染することが非常に高く、
汚物の処理に注意が必要である病気とも言われています。
また、ロタウイルスは、空気感染をする可能性もあります。
ロタウイルスの潜伏期間や症状は!?
ロタウイルスの潜伏期間や症状には、次のような特徴があります。●ロタウイルスの潜伏期間
ロタウイルスの潜伏期間は、2~3日といわれています。
●ロタウイルスの症状とは
ロタウイルスの症状には、吐き気、嘔吐、下痢、発熱などが見られます。
この中でも、「下痢」の症状が多くみられ、発症後4日以降は、
激しい下痢の症状がみられるのが特徴です。
初期段階では、嘔吐の症状が多くみられるのも特徴で、
嘔吐・下痢によって脱水症状を引き起こすリスクが高まることに注意が必要です。
■注意すべき重篤な症状
ロタウイルスは、稀ではありますが、
「痙攣」「脳症」「腸重積症」を引き起こすことがあります。
★脳症とは
脳症とは、脳全体が腫れることによって、頭の中の圧力が高まる病気です。
脳症は、命の危険を伴う重篤な症状を引き起こすこともしばしばあるため、
非常に危険な病気です。
★腸重積症とは
腸管の一部が、肛門の近くにある腸管腔内に入り込むことによっておこる病気です。
2歳以下の乳幼児がかかりやすく、発症率を男女比で見ると、
男児の方が多いといわれています。
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ロタウイルスの保育園や幼稚園の通園の注意点は
保育園や幼稚園に通園しているこどもがロタウイルスに感染した場合、通園のタイミングについて気になると思いますが、
これについては、基本的に各保育園によって対応が異なっているため、
通園している園へ確認することが必要になります。
そうはいっても、ロタウイルスは、インフルエンザのように、
学校保健法で出席停止が定められている病気ではありません。
そのため、園によっては、通園が出来る場合もあります。
●保育園の場合
汚物によって二次感染の危険性があるロタウイルスですので、
下痢の症状が治まるまでは登園が出来ないというのが一般論のようです。
●幼稚園の場合
保育園よりも比較的通園できる条件が緩いのが、幼稚園です。
一般的には、嘔吐・下痢の症状がなければ通園が出来ます。
ただし、発症後1週間は、便の中にウイルスが排出されているので、
この時期に通園する場合は、トイレ後の手洗いを徹底させるようにします。
●登園許可証が必要な場合もある
あくまでも、登園の許可を出すのは、各園の方針に基づきます。
乳児に多く感染することと、二次感染のリスクがあるという点から、
園によっては、感染後、登園許可証がなければ通園が出来ないというケースもあります。
ですから、まずは、通園させている園に直接確認することが大切になります。
まとめ
ロタウイルスは、2歳以下の乳幼児に多く感染が見られる病気です。発症すると、1週間程度は症状が続く為、子どもの体への負担も大きくなります。
ロタウイルスは、任意接種ではありますが、予防接種もあります。
感染のリスクを下げる効果が高いといわれていますので、
感染予防として接種を検討してみるのも良いでしょう。
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