多くの観光客が訪れる木更津市では、
8月の中旬に2日間にわたって、街中が盛り上がる
「木更津港まつり」が行われます。
この木更津港まつりの2日目には、夏の風物詩でもある
「花火大会」が行われるため、県内外から多くの
花火見物客が、会場となる木更津市を訪れます。
そこで今回は、気になる木更津港まつりの歴史などについて
解説しながら、最終日のメインイベントである
花火大会の日程や見所、駐車場や穴場について紹介していきます。
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目次
木更津港まつりとはどんな祭りなの?
毎年、終戦記念日を含む2日間に行われる木更津港まつりは、戦後間もない1948(昭和23)年から続く、この地域では有名な夏まつりです。
もともとはこの祭りは、木更津港の開発に尽力した人の慰霊として
花火を打ち上げるようになったのが始まりといわれていますが、
今では、地元の夏の風物詩として、木更津市内だけでなく
近隣各県からも多くの観客が訪れる、一大イベントとなっています。
そんな木更津港まつりは、一日目に「やっさいもっさい踊り大会」、
二日目が中之島大橋のあたりで行われる「花火大会」の2部構成となっています。
●「やっさいもっさい」って?
なんだか不思議な韻の「やっさいもっさい」ですが、
この意味には、いろいろな説があります。
■「矢崎」「森崎」が訛った?
千葉県木更津市に流れる二級河川に「矢那川」があります。
この矢那川の上流には、「矢崎(やさき)」と「森崎(もりさき)」
という船着き場がありました。
これが訛って、「やっさいもっさい」となったといいます。
■「おっさおっさ」から「やっさいもっさい」?
木更津甚句の林言葉の一種に、「おっさおっさ」があります。
これには、「おお、そうだよ」と、相手に同調する意味が
含まれるといわれているのですが、これが転じて
「やっさいもっさい」となったとも言われています。
●やっさいもっさい踊りはどうして始まった?
もともと、独特の伝統をまもりながら情緒豊かな街として
栄えてきた木更津市ですが、1960~1970年代にかけて周辺に
新日鐵住金君津製鐵所が出来たことによって、
移住して新たに住民となる人の数が急増しました。
そのため、生粋の木更津の住民と移住してきた新たな住民とのバランスに変化が起こり、
新たな木更津のまちづくりとして両者の交流が目下の課題となっていました。
そこで、お互いの交流のきっかけづくりとして、木更津港まつりのイベントとして
始められるようになったのが、「やっさいもっさい踊り」ということなのです。
●やっさいもっさい踊りに負けない「花火大会」
なんとも強烈な個性がひかる「やっさいもっさい踊り」ですが、
木更津港まつりでは、「花火大会」もメインイベントとなっています。
開催当初は慰霊としての奉納花火としての意味が強かったのですが、
徐々に規模が拡大し、2008年には、地方開催の花火大会としては珍しい
約8400発の打ち上げを記録。
さらに、その後も少しずつ打ち上げる花火の数を増やし、
2010年にはついに約9000発の打ち上げを記録しています。
これまで、東日本大震災の影響によって中止された2011年大会を除けば、
毎年8月15日の夜に打ち上げ続けられてきた木更津の花火。
いまでは、東京アクアライン上にある「海ほたる」からでも
見物することが出来る花火として、関東でも有名な花火大会となっています。
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2017年の木更津港まつり花火大会の日程や見所は?駐車場や穴場などもチェック!
木更津港まつりや花火大会の歴史や魅力が分かったところで、さっそく2017年に行われる木更津港まつり花火大会の日程や見所、
駐車場や穴場に関する情報まで一挙に紹介していきましょう!
●日程
2017年8月15日(火)19:10~20:30 予定
※やっさいもっさい踊り大会は、8月14日(月)の開催です。
●場所
中の島公園(木更津市中の島)
●見所
この花火大会の見所は、やはりなんといってもフィナーレの盛り上がりです!
毎年約1万発もの花火を1時間弱で打ち上げるわけですから、
それでなくても、全体的な打ち上げのスピードはかなりのものです。
それにもかかわらず、後半からフィナーレに向けての
盛り上がりと迫力は、まさに圧巻のスケール!
しかも、特大級のスターマインと尺玉花火の競演は、
息をのむほどの美しさと迫力があります。
もちろん、一瞬であたり一面を光の洪水に変えてしまう
ナイアガラとスターマインの競演も、この大会で見逃せないポイントです。
●駐車場
会場周辺を含め、全部で約6500台の駐車場があります。
もちろん有料の駐車場も含まれますが、基本的には無料の駐車場となっています。
例年であれば、「木更津市役所旧千葉県企業庁要地」「久津間海岸」
「江川海岸」の各駐車場が、無料の臨時駐車場として開放されています。
ただし、夕方からは、会場周辺では交通規制が行われます。
そのため、午後になると、木更津市内も混雑が目立ってきます。
駐車場を利用する場合は、できるだけ午前中に現地入りするのが、
確実に駐車場を利用するためのポイントになっています。
●穴場といえば…
花火は見たいけど、できれば花火だけをゆっくりと楽しみたいという人も多いはずです。
そこで、すこしかいじょうからは離れますが、確実にゆっくりと
花火を楽しむことが出来る穴場を、最後に紹介しておきます。
■イオン木更津店
こちらの屋上駐車場からは、きれいな花火を見ることが出来ます。
ただし、花火見物用に一般開放されているわけではありませんから、
見物中は、十分に周りを注意しながら見物する必要があります。
でも、すぐにトイレに行けるところと食事の心配がない点から、
小さな子どもがいるファミリーには、穴場として人気のスポットです。
※あくまでも、商業施設ですのでマナーを守って見物しましょうね。
■海ほたるパーキングエリア
海の上から花火を見ることが出来るとなると、この場所からしかありません。
せっかくですから、ドライブをかねて足を運んでみるのもいいですね。
※危険ですので、決められた駐車場所以外には車を停めないようにしましょうね。
■吾妻神社
打ち上げ場所から近い吾妻神社は、地元で昔から有名な神社でもあります。
駅からも近く、風情ある建物でもあるため、普段から
パワースポットとしてひそかに人気があります。
交通規制などの心配もありますから、できるだけ、徒歩で出かけるようにしてくださいね。
まとめ
天気が良ければ、美しい富士山と夕日のコラボを見ることもできる木更津市。そんな木更津の夏を思いっきり楽しみたいのであれば、
2日間かけて木更津港まつりを制覇するのがおすすめです。
パワーあふれるやっさいもっさい踊りと絢爛豪華な花火を見れば、
これまでの木更津とはまた違った魅力を再発見することが出来るはずです。
ぜひ、足を運んでみてくださいね♪
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