略礼服ってどんな礼服!?男性女性別にマナーや特徴を徹底解説!

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冠婚葬祭のセレモニーに参列する時に着る礼服。

この礼服には大きく分けて3種類の礼服があります。

その中で、現在一番着られることの多い礼服が略礼服となっています。

では、この略礼服という礼服がどのような服装なのか?

男性と女性でも勿論違いはありますし、結婚式などの祝い事や、お葬式などのお悔やみの場などの違いによってもルールやマナーが異なります。

そこで、それぞれの式典に対するマナーや特徴を男女別に解説したいと思います。


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目次

略礼服ってどんな礼服!?

最近の披露宴や二次会の招待状には、「平服でお越しください」という文章を見かけることも増えてきましたよね?

「平服でお越しください」と言われてもどんな服装で行くべきか考えますよね!

この「平服」というのが、一般的に言うところの「略礼服」とされています。

そこで今回は、「略礼服」について徹底的に解説していきます。

略礼服は礼服の一種

礼服には大きく分けると、「正礼服(正礼装)」「準礼服(準礼装)」「略礼服(略礼装)」の3つがあり、格式や式典が行われる時間によって使い分けるのがマナーです。

●略礼服っていったい何?
現在の世間一般的な解釈では、平服も略礼服に含めて考えられています。

日本ではブラックスーツまたはブラックフォーマルが、略礼服として定着しています。

基本的に、結婚式であれば式を挙げる本人やご両親、お葬式であれば喪主や親族などでなければ、この略礼服を礼服として着ることが一般的になっています。

では、この略礼服という礼服がどのような服装なのかを見てみましょう。

■男性の略礼服
男性の略礼服には、「ダークスーツ」「ラウンジスーツ」「ブラックスーツ」「マオカラースーツ」などがあります。

■女性の略礼服
女性の略礼服は、「リトル・ブラック・ドレス」「小紋」「レディーススーツ」があります。

では、他の礼服についても見ていきましょう!

●正礼服ってなに?
最も格式が高い礼服なのが、正礼服です。

■男性の正礼服
男性の正礼服には、「燕尾服」「タキシード」「フロックコート」「モーニングコート」があります。

ドレスコードで「ホワイトタイ」とされた場合には、燕尾服を着け、「ブラックタイ」とされた場合は、タキシードを着けます。

ちなみに、フロックコートとモーニングコートは、昼間用の正礼服とされています。

■女性の正礼服
女性の正礼服には、「マント・ド・クール」「イブニングドレス(ローブ・デコルテ)」「アフタヌーンドレス」のほか、「留袖」「振袖」があります。

マント・ド・クールは、女性の最上級の正装とされています。

結婚式のウェディングドレスで、裾の長いドレス(トレーン)が登場しますが、これが、マント・ド・クールの特徴です。

トレーンが長いほど身分が高いとされています。

ちなみに、男性の燕尾服に相当するのが、ローブ・デコルテと呼ばれるイブニングドレスです。

男性のモーニングコートに相当するのが、ローブ・モンタントとアフタヌーンドレスです。

日本の和装である留めそでと振袖は、既婚者と未婚者によって使い分けます。

既婚者の場合は黒留袖を着け、未婚者の場合は振袖を着けます。

●準礼服っていったい何?
正礼服よりも格下になりますが、フォーマル度は高いので、結婚式や葬儀などで主役またはそれに準ずる人がつけます。

■男性の準礼服
男性の準礼服には、「ファンシータキシード(スーツ)」や「ディレクターズスーツ」があります。

ファンシータキシード(スーツ)の場合は、背広の色は黒以外のものを選ぶか、フォーマル感のある素材のものを選びます。

ディレクターズスーツの場合は、黒の背広に、縞柄のコールズボンを着用します。

■女性の準礼服
女性の準礼服には、「ディナードレス」「カクテルドレス」「セミアフタヌーンドレス」のほか、「ディナースーツ」「訪問着」「付け下げ」「色無地紋付」「江戸小紋」があります。

洋装の場合は、本格的なイブニングドレスのような豪華さではなく、くつろいだ雰囲気のドレスを選ぶのが基本です。

昼間の式典であれば、丈の短いアフタヌーンドレスもOKです。

ティナ―スーツの場合は、ビジネスを連想させるものはNGです。

フォーマルに相応しい高級感のあるデザインや、光沢感のある素材のスーツを選びます。

和装の場合で気を付けたいのが、紬です。

紬は、非常に高価なものも多いのですが、基本的に紡ぎそのものが普段着として使われる生地なので、あくまでも普段着として分類されます。

●その他にも礼服として認められている服装
学生の場合は、学校指定の学生服が礼服になります。

そのほかにも、警察官や自衛官の制服のような官吏(かんり)と呼ばれる服も、正装として認められます。

2005年にクール・ビズが推奨されるようになってからは、ワイシャツ&ネクタイに変わる服装として、沖縄県で定着している「かりゆしウェア」もフォーマルな席で着用することが出来る礼服として扱われるようになっています。

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男性の略礼服のマナーとは?

男性の略礼服で気を付けたいのが、一般的なスーツとの違いです。

略礼服として一番着られることの多い「ブラックスーツ」ですが、ただ色が黒スーツであれば良いと言う訳でありません。

手持ちのスーツを略礼服として着まわすこともできますが、その場合には、略礼服として適しているかどうかを確認するポイントがいくつかあります。

●スーツの注意点
一般的なスーツでも、フォーマルな席に着用するスーツであれば、次の3つのポイントをしっかりとおさえておくのがマナーです。

■背広の切り目でフォーマル度は変わる
背広の背中側にある裾の切れ目には、違いがあります。

この切れ目によって、フォーマルに向いているものとカジュアルな印象になるものがあります。

略礼服として適しているのは、「ノーベント」と呼ばれるものです。

ノーベントとは、背広の裾に切れ目がないもののことを言います。

これに対して、センターに切れ目がある「センターベント」は、ビジネス用の一般的なシングルスーツによく使われるので、略礼服としてはあまり向いていません。

さらに、サイドに切れ目がある「サイドベンツ」は、カジュアルな印象になるため、略礼服としては避けた方がよいでしょう。

■色と光沢にも注意しよう
黒のスーツといっても、略礼服として使われるブラックスーツと一般的なビジネススーツでは、色の濃さに違います。

黒のビジネススーツと略礼服として使われるブラックスーツでは、並べて見るとはっきりと違いがわかるほど黒の濃さが違います。

さらに、一般的なスーツの場合、光沢感がない素材が多いのですが、略礼服としてのブラックスーツには、高級感を出すために光沢感がある素材が使われている物もあります。

結婚式などの慶事の場合は光沢のあるブラックスーツを、お葬式などの弔事の場合は、喪服として光沢のないブラックスーツを着用する事がマナーになっています。

ですから、ブラックスーツとはいえ、TPOに合わせて光沢や柄などに注意して選ぶのがポイントです。

●スーツに合わせる小物の注意点
スーツは、全体のバランスをとるのが基本です。

■ワイシャツ・ネクタイ
略礼服の場合のワイシャツは、白の無地が基本です。

ネクタイは、お悔やみの席では黒を着けますが、お祝いの席では、ホワイトまたはシルバーが一般的です。

■靴・靴下
靴は、黒の革靴が基本です。

結婚式などの慶事の場合はスーツの色に合わせて、上品なブラウン系の革靴を履いてもマナー違反ではありません。

靴下は黒が基本です。

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女性の略礼服のマナーとは?

女性の略礼服にも、お祝いの席とお悔やみの席で違いがあります。

結婚式・披露宴・入学式・卒業式などの祝いの席の場合

お祝いの席でも、式が行われる時間によって装いを変えるのがマナーです。

■昼の略礼服
★服装
オシャレなワンピースとジャケットのセットアップスタイルが人気です。

パンツスーツでもマナー違反ではないのですが、ビジネスを連想させるという理由から、できれば避けるのが無難です。

★靴・ハンドバッグ
靴は、ヒールまたはパンプスを着けます。

ストッキングは、パンツスーツであっても着用します。

色は、お葬式を連想させる黒はNGです。タイツも、マナー違反です。

ハンドバッグは、光物の装飾が付いているバッグはNGとされていますし、大きさも小型~中型までとされています。

荷物が多い場合は、セカンドバッグを準備するのがマナーです。

■夜の略礼服
★服装
昼の略礼装と比べて、華やかな素材や光沢のある素材を選びます。

★靴・ハンドバッグ
靴は、ヒールまたはパンプスを着けます。

ストッキングは、パンツスタイルでも着用します。

黒色のストッキング黒のタイツはNGです。

ハンドバッグは、小型のパーティーバッグなど選び、光沢のある華やかなものを合わせます。

荷物が多い場合は、セカンドバッグを準備します。

セカンドバッグも、フォーマルな席に合わせて、光沢感のある上品なものを選びます。

お葬式や法事などのお悔やみの席の場合

女性のブラックフォーマルでは、装飾のないアンサンブルの洋服を選ぶのが略礼服(喪服)となります。

ただし、黒や無地の濃紺、ダークグレーのスーツであれば、お通夜ではマナー違反ではありません。

ただし、スーツを略礼服としてつける場合は、おしゃれなデザインや華美な装飾がある場合はNGです。

また、柄や模様が入っているものも、NGです。

その他にも、次のような点を注意するようにします。

★スカートの丈
スカートの丈は、ひざ下からくるぶしまでの間にします。

短い丈のスカートは、このような場合には好ましくありません。

★袖
ノースリーブのワンピースなどは、NGです。必ず上着を着用しましょう。

★襟
襟は、つまったものを着用します。

シャツを着用する場合は、必ずボタンを留めます。

★アクセサリー
原則NGです。例外として、真珠のみ認められていますが、タブーもありますから、「基本は付けない」と覚えておいてください。

★ストッキング
黒のストッキングが基本です。

タイツや靴下をはくのは基本的にNGで、黒のストッキングでも柄が入っているものはNGとされています。

★靴・バッグ
靴は、光沢のない黒のパンプスを選びます。

ヒールでも構いませんが、あまりにも踵の高いものや、歩くと音が大きいものは避けたほうが良いですね。

バッグは、黒の小型のバッグを準備します。

光沢のある素材や華美な装飾がついているもの、革やエナメル素材のバッグはNGです。

お葬式などの弔事の場合、地域によって解釈が違うこともありますので注意が必要です。

関連記事
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まとめ

略礼服といっても、フォーマルな席となれば、一般的なスーツやちょっとしたオシャレ着では、マナー違反になってしまいます。

お祝いの席やお悔やみの席によって、同じ略礼服と言ってもマナーに違いがあるので注意が必要ですね。

略礼服は、席の違いはあれど参列者として敬意を表すという意味も込めて、きちんとマナーを守って身に付けたいものですね。

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