お湯だけで温めることが出来る湯たんぽは、暖房費の節約ができるということもあって、今でも人気があります。
でも、湯たんぽを使う場合、気になるのが低温やけど。
素材によってその危険性には差があるとはいえ、湯たんぽを使う限り、低温やけどの可能性をゼロにするということはかなり難しいです。
だからこそ、湯たんぽの正しい使い方を知っておくことが、上手に使うためには大切です。
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目次
湯たんぽの低温やけどとは?
湯たんぽで気になるのが、低温やけどです。やけどといえば、何らかの原因で皮膚に高温の物体が接触することによっておこるもの。
でも、お湯を使っているとはいえ、湯たんぽの表面は、一般的なやけどが起こるような高温に達するということはあまり考えられません。
では、湯たんぽを使うことで起こってしまう低温やけどとは、何が原因で、どんな症状が起こるものなのでしょうか?
●なぜ湯たんぽで低温やけどが起こるのか 湯たんぽの表面は、基本的にはそれほど温度は高くありません。
ですから、一般的なやけどのように皮膚の表面が損傷するというものとはちょっと違います。
湯たんぽは、ゆっくりと接触部分周辺を温めていくことでその効果を高めるのですが、長時間にわたって皮膚の一部分のみが温め続けられることによって、皮膚の深部でやけどを起こしてしまいます。
これが、湯たんぽで低温やけどが起こる原因です。
●低温やけどは完治までに時間がかかる 低温やけどといっても、症状が起こってしまうと、完治するまでに意外と時間がかかります。
まずは、水ぶくれの症状が起こります。
それに合わせて、患部周辺が白くなったり、ズキズキとした痛みが現れます。
その後も、痛みは1週間から10日程度続きます。
一般的に低温やけどの場合、適切な処置を行っていれば、完治後に跡が残ることはあまりありません。
ただし、重度の低温やけどの場合は、跡が残ってしまうことがあります。
重度の低温やけどを起こしている場合は、患部が壊死している可能性があります。
こうなると、治療によって完治したとしても、皮膚にはやけどの跡が残る可能性が高くなります。
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低温やけどを防止するための正しい湯たんぽの使い方
低温やけどを防止するには、正しい湯たんぽの使い方を知っておくことが大切です。●湯たんぽには厚手のカバーを着けよう 湯たんぽを使う場合、必ずカバーを付けて使うと思いますが、このカバーが薄すぎると、低温やけどを起こす危険があります。
お使いの湯たんぽとセットで専用のカバーが販売されている場合もありますが、単品でカバーを購入する場合は、カバーの厚みもしっかりとチェックするようにしてくださいね。
●沸騰したお湯は使わない 早く温めたいからと言って、熱すぎるお湯を中に入れて使えば、低温やけどの原因となってしまいます。
基本的には、お使いの湯たんぽの取扱説明書にかかれているお湯の温度を守ってほしいのですが、お湯の温度の記載がない場合は、沸騰していないお湯を使うようにしてください。
こうするだけでも、低温やけどの危険性を減らすことが出来ます。
●他の暖房器具と一緒に使わない 湯たんぽを使って温める時は、他の暖房器具は使わないというのが鉄則です。
特に、ホットカーペットや電気毛布と一緒に使うと、低温やけどの危険が高まるといわれています。
まとめ
湯たんぽでの低温やけどは、確かに怖いですが、正しい使い方を守っていれば、基本的には安全に使用することが出来ます。ただし、湯たんぽの素材によって効果や特徴が違うのと同じように、低温やけどの危険性も素材によって異なります。
湯たんぽを使う時は、しっかりと取扱説明書を読んで、使用する前に湯たんぽの素材とその特徴等にについてもチェックしておくということが、一番の防止法と言えるでしょう。
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