任意接種ですから、受けるのも拒否するのも自由なのですが、感染すると38℃以上の高熱や嘔吐など、身体への負担も大きいという特徴があります。
では、インフルエンザの予防接種の効果を最大に高めるためには、どんな点に注意する必要があるのでしょうか?
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目次
インフルエンザの予防接種の時期は?
インフルエンザの予防接種には、有効期間というものがあります。インフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3つがあり、それぞれウイルスのタイプや特徴が異なるので、違いはあるのですが、基本的に、接種後2~3か月が、有効期間といわれています。
●インフルエンザの流行時期とは
インフルエンザが流行するのは、12月下旬から翌3月頃までです。
●インフルエンザ予防接種はいつ受けるべき?
インフルエンザのワクチンは、接種後2~3か月効果が持続しますが、接種してからすぐに効果を発揮するわけではありません。
実はインフルエンザの予防接種の場合、接種後、約2週間してからでなければ免疫ワクチンは効果を発揮しません。
このことから考えると、インフルエンザが流行する前に接種することが重要になります。ただし、早く受けすぎても、インフルエンザ流行期間中に効果が切れてしまいます。
ですから、11月~12月中旬に接種するのがおすすめです。
インフルエンザの予防接種を受ける時の注意点は?
インフルエンザには、3つのタイプがあり、それぞれ効果のあるワクチンの種類が違います。そのため、インフルエンザ予防接種は、どのウイルスに効果のあるワクチンを接種するのかもポイントになります。
●A型インフルエンザ
A型インフルエンザは、ウイルスが突然変異を起こしやすいという特徴があるため、新型ウイルスが出来やすいという点が注意点です。
現時点でも複数のA型インフルエンザウイルスが確認されており、すべてのウイルスに免疫効果のあるワクチンを製造するということは、極めて困難であるということも理解しておかなければいけません。
ですから、予防接種を受けていたとしても、インフルエンザにかかってしまう可能性はあるということです。
●B型インフルエンザ
B型インフルエンザウイルスは、現時点で2種類確認されています。
A型とは異なり突然変異を起こしにくいという特徴があるため、新型インフルエンザとなる心配はほとんどありません。
また、B型インフルエンザウイルスのワクチンは、この2種類ともに効果があるものが製造されています。
ですから、事前に予防接種を受けておくことによって、B型インフルエンザに感染するリスクはかなり減らせることが出来ます。
●C型インフルエンザ
C型インフルエンザは、ほとんど流行しません。
というのも、1度感染すると、体内に免疫ができる為、再び感染するということがないからです。
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インフルエンザ予防接種の効果は?
インフルエンザ予防接種は、世界的にも行われています。これは、インフルエンザが世界的な大流行を引き起こす可能性があるからです。
ただし、インフルエンザ予防接種については、日本と世界では、やり方や効果にも違いがあります。
●日本のインフルエンザ予防接種の効果
日本の場合、インフルエンザ予防接種は、すべて皮下接種となります。
そのため、一回の接種で少量のワクチンしか投与できないというデメリットはありますが、長期間にわたって効果を持続できるという点が最大のメリットとなります。
また、接種時の注射針で、血管や神経を傷つけにくいという点も、日本のインフルエンザ予防接種の特徴にあります。
●世界のインフルエンザ予防接種の効果
アメリカやヨーロッパでは、大腿部への筋肉接種がインフルエンザ予防接種の基本です。
筋肉注射は、皮下注射よりも大量のワクチンを投与できるというメリットがありますが、効果としては皮下注射よりも短くなります。
日本の予防接種との違いは、それ以外にもあります。
■様々なワクチンがある
アメリカやヨーロッパでは、様々な種類のワクチンがあり、それらは一般的に使用することが出来ます。
■注射以外でワクチン投与をすることもできる
日本ではまだ認可されていませんが、鼻から噴霧でワクチンを投与するという方法もあります。
この方法は、筋肉注射と比べて比較的簡単に投与できるというメリットがあります。
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まとめ
インフルエンザの予防接種は、受けることによってかなりの確率でインフルエンザの脅威を防ぐことが出来ますが、受けるタイミングには十分に気を付けなければ、ワクチンの効果を引き下げてしまうこともあります。さらに、予防接種の効果が期待できるタイミングでは、希望者が集中してしまうということもあります。
予めこうした情報もチェックし、上手に予防接種を受けるようにしましょう。
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