実際に試してみるけれど、
仮眠のデメリットばかりしか
体験したことがないという人、いませんか?
そう言う経験を持つ人の多くが、
仮眠のデメリットとして挙げるのが、
「仮眠をとると起きられない」という悲劇。
たしかに、仮眠をとっても起きられなければ、
仕事中の休憩としてはNGです。
では、どうしてあなたの場合、仮眠の効果を
実感することが出来ていないのでしょうか?
その理由には、もしかしたら、あなたが実践している
仮眠の方法に問題があるのかもしれません。
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目次
仕事の効率を上げる仮眠の取り方にはコツがある!
仕事の効率を上げる仮眠の取り方には、「仮眠をとる時間」にコツがあります。●あなたはどのタイプ?
仮眠をとる時間には、長期パターン・短期パターン・超短期パターンの3つがあります。
それぞれ、仮眠をとる時間に特徴があるのですが、単純に3つの違いを言うと、
「仮眠のために確保できる時間の違い」ということになります。
長期パターンの場合、深夜勤務のように、活動時間が昼夜逆転している場合、
睡眠習慣が乱れ安く、しかも睡眠の質が落ちやすいことがあります。
その代り、仮眠の時間を長めに確保しやすいという点があります。
このような生活リズムを持っている人の場合は、仮眠時間が長く、
一度の仮眠でしっかりと脳の疲労を回復する効果がある「長期パターン」が向いています。
ところが、サービス業や接客業のように、「決まった時間に休憩をとることが難しい」
または「休憩中にも業務で呼び出されることが多い」という人の場合、
仮眠をとることがほとんど不可能ということもあるでしょう。
ですが、このような職業の場合、自覚はほとんどないのですが、
勤務時間中のその人の脳は常に緊張状態にあります。
そのため、本来であれば、仮眠をとることが最も望まれるタイプといえます。
このような生活リズムを持っている人の場合は、
仮眠時間や仮眠のための場所を確保しなくても、
脳の疲労を回復する効果がある「超短期パターン」が向いています。
このように、仮眠のパターンを選択するにも、それぞれの生活リズムを十分に加味し、
自分に最も適した仮眠方法を見つけるということが、
正しい仮眠の効果を得るコツといえます。
●仮眠の3つのパターンの特徴は?
仮眠の3パターンには、それぞれ次のような特徴があります。
■長期パターンの特徴
長期パターンの場合、仮眠時間は「90分」です。
これは、人間の睡眠パターンの基本に仮眠の時間を照らし合わせることで、
最も高い効果を得る仮眠の方法です。
人間の睡眠の基本は、「浅い睡眠」と「深い睡眠」の繰り返しです。
ですが、基本の1サイクルは、「浅い睡眠→深い睡眠→浅い睡眠」となります。
人間の脳は、深い睡眠をとることによって脳の疲労がしっかりと回復します。
そして、浅い睡眠に入った時に起きることで、起きる時に使う
脳のエネルギーを最小限に抑えることが出来ます。
そして、この1サイクルにかかる時間というのが、90分というわけです。
■短期パターンの特徴
短期パターンの場合、仮眠時間は「15~20分」です。
短期パターンは、浅い睡眠を利用して脳の疲労回復を行い、
深い睡眠に入る前に起きることによって、仮眠後のスッキリした感じが現れます。
浅い睡眠には、実は全部で4つの段階があります。
睡眠に入る前には、「眼を閉じてまどろんだ状態」があります。
その後、睡眠に入ると、「浅い睡眠の第一段階」「浅い睡眠の第二段階」
「浅い睡眠の第三段階」が起こります。
睡眠の段階が上がれば、睡眠の深さも上がってくるわけですから、
第三段階といえば、「深い睡眠の直前の段階」といえます。
睡眠の段階が深くなると、脳の疲労は回復しやすいのですが、
起きる時には大きくエネルギーを消費しなければならなくなります。
これが、仮眠を取った後の疲労感につながります。
そのため、短期パターンでは、仮眠から起きる時の
エネルギーの消費を極力抑えることで、短時間でも脳の疲労を
回復するというのが大きな特徴になります。
一般的に浅い睡眠の第二段階が終了するタイミングというのが
「15~20分」といわれているので、この目安を参考に
短期パターンの睡眠時間は設定されています。
■超短期パターン
超短期パターンの場合、仮眠に必要な時間は、「わずか1分」です。
そのため、場所も時間も、仮眠のために行う特別なものは一切必要としません。
この仮眠の大きな特徴は、
「1分間目を閉じることによって、視覚で取り込む情報を遮断する」
という点にあります。
人間の場合、外部の情報を取得するために、あらゆる間隔を駆使します。
中でも、目から入ってくる外部の情報量は非常に多く、
目を開けているだけでも様々な情報が飛び込んできます。
ところが、取得した情報に対して、脳は必ず反応します。
ですから、情報が入り続けている限り、脳は休むことが出来ません。
そのために、1分間目を閉じるのです。これによって、
視覚から入ってくる情報を強制的に遮断することが出来ますので、
脳の疲労を一時的に回復することが出来るというわけです。
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スッキリ起きるための仮眠のコツとは?
スッキリ起きるためには、つぎのような仮眠のコツがあります。■長期パターンの場合
90分間しっかりと仮眠時間を確保するということが、スッキリ起きるためのコツです。
途中で仮眠から起きてしまうと、起きる時に必要なエネルギーを
大量に消費するため、起きた後に非常に体が重たく感じられます。
■短期パターンの場合
仮眠時間が20分以内の短期パターンの場合は、
入眠から15~20分後に自然に仮眠から覚める工夫をすることが大切です。
その時におすすめなのが、「仮眠前のカフェイン」です。
カフェインには、目覚まし効果がありますが、この効果が発揮されるのが、
摂取後20分といわれています。
ですから、20分以内で仮眠を終了させる短期パターンにはおすすめです。
まとめ
仮眠をとるのに起きられなかったりスッキリしないというのは、起きるタイミングが「最も脳のエネルギー消費を必要とするタイミングに重なっていたこと」
が原因でした。
ですから、自分に合った仮眠パターンを見つけることが出来れば、
理想的な仮眠の切り上げ方に注目することで、スッキリ感を得ることが出来ます。
仮眠をとることで疲労回復をしたときの脳は、
非常に高い効果を発揮するということはわかっていますから、
これからもぜひ積極的に仮眠を活用するようにしてきたいですね。
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