最近では暑中見舞いもはがきではなくメールで済ませることも増えていますが、お中元として品物をいただいた場合はやはりお礼の気持ちを伝えるためのお礼状が必要になります。
でもビジネスですから、プライベートでお中元をいただいた場合とは異なりお礼状一つをとってもマナーがあります。
そこで今回は、ビジネスでお中元をいただいた場合に相手へ送るお礼状でのマナーと例文について紹介します。
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目次
お中元のお礼状!ビジネスシーンで気を付けたいことは!?
プライベートで付き合いのある方からお中元をいただいた場合は、電話でお中元が手元に届いたこととそのお礼を述べるだけでも十分です。でもビジネスシーンにおいては、いただいたお中元に対してお礼状を出すことが、ビジネスシーンにおけるマナーとされています。
●お中元のお礼状を出すタイミングは? ビジネス上でお中元のお礼状を出すタイミングは、品物が届いてから3日以内に投函するのが目安となります。
お中元の発送日および配達予定日というのは、お中元を送った企業には知らされています。
ですから品物が届いてから1週間以上もお礼状が届かないと、送った側の企業は「品物が手元に届いていないのか?」「何か不快な思いをさせてしまったのか?」と思わせてしまいます。
ですからお中元が届いたら、遅くとも3日以内にはお礼状を投函するように心がけましょう。
●お中元のお礼状の文章ではどんなことを書くべきなの? ビジネスでお中元をいただいた場合は、「無事に品物が届いたこと」「わざわざお中元の品物を送っていただいたことへの感謝の気持ち」「今後とも良い取引関係を続けていきたいというメッセージ」の3つを必ず書き入れます。
またお中元のお礼状は正式な文章となりますから、「拝啓」で始まり「敬具」で締めるのもマナーです。
●はがきのお礼状でもマナー違反ではない お中元のお礼状は正式なお礼となりますから、便せんに手書きの文章を書き入れるのが正式なやり方となります。
ただし多くの取引先から大量のお中元が届くような企業であれば、はがきで印刷したお礼状であってもマナー違反とはなりません。
とにかくお中元のお礼状というのはスピーディーに対応することが最も大切なことです。
ですから丁寧に手書きでお礼状を書いても投函するタイミングが遅くなるよりは、印刷されたはがきのお礼状で速やかに相手にお礼のメッセージを伝える方がよいでしょう。
お中元のお礼状!ビジネス上でのマナーと注意点
ビジネスシーンにおいてお中元のお礼状を書く場合、最も気を付けなければならないマナーが「宛名書き」です。お礼状の文章の中身よりも宛名書きの書き方の方がビジネスにおいてはマナーが厳しいため、注意点でもあります。
宛名書きのマナーにおいて注意しなければならないのは、「お礼状をどこに(誰に)送るのか」ということです。
どこに(誰に)お礼状を送るのかについては、いただいたお中元の宛名を確認することでわかります。
●会社宛てにお礼状を書く場合の宛名書き 会社宛てにお礼状を書く場合の宛名書きは、社名の下に「御中」を付けるのが基本です。
「株式会社」「有限会社」などがつく場合は、省略をせずにすべて書くのが基本です。
ただし社名が長い場合においては、「㈱」「(有)」など省略してもマナー違反ではありません。
●会社の担当部署宛にお礼状を書く場合の宛名書き 特定の部署にお礼状を書く場合の宛名書きは、「御中」は社名の下には付けず、担当部署名の下につけます。
また社名と担当部署名は、改行して書き入れてもマナー違反ではありません。
その場合は社名の先頭の文字が、担当部署名の先頭の文字よりも上に来るようにします。
●会社の役職者へお礼状を書く場合の宛名書き 会社の社長や部長など役職者へお礼状を書く場合は、「御中」は使わず「様」を付けます。
書き方にも順番があり、「①会社名②担当部署名③役職名④相手の氏名」の順に書きます。
例えば「株式会社Aの吉田営業部長」にお礼状を書く場合の宛名は、「株式会社A 営業部 部長 吉田○○様」となります。
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お中元のお礼状のビジネス例文
宛名書きのポイントが分かったら、今度はお礼の文章の作成に入ります。ここでは一般的なはがきでのお礼状の文例を紹介しておきます。
「拝啓 盛夏の候、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
また平素より格別なお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、この度は、ご過分なお中元の品を戴き、ありがたく拝受いたしました。
いつもながらのお心遣いに深く感謝いたすとともに、私どもにこのような御厚志を賜り厚く御礼申し上げます。
末筆ではございますが、貴社のご発展と皆様のご健勝をお祈りし、略儀ながら書中をもってお礼申し上げます。
敬具
平成〇年○月○日
社名
役職 氏名
住所
電話番号
●時候の挨拶の注意点 時候の挨拶では、お礼状を出す時期によって使う言葉が異なります。
上記の文例では「盛夏の候」を使っていますが、これは7月全般に使うことが出来る時候の挨拶となっています。
時候の挨拶に迷ったら、とりあえず「盛夏の候」を使うとよいでしょう。
「盛夏」以外の言葉を使いたい場合は、「小暑の候」または「大暑の候」も使うことが出来ます。
ただし「小暑」は7月初旬を表す言葉であり、「大暑」は7月下旬を表す言葉となっています。
ですからお中元のお礼状を投函するタイミングによっては、使うことが出来ない言葉でもあるということを覚えておいてください。
まとめ
お中元のお礼状は、「出来るだけ早く投函する」ということと「宛名書きに注意する」ということが一番のポイントです。わざわざお中元の品物を準備して送ってくださった会社なのですから、お礼状のマナーやポイントを抑えつつも受け取った側の感謝の気持ちが素直に相手へ伝わるステキなお礼状を作ってくださいね。
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