その症状のひとつに、手のむくみがあります。
手のむくみが起きる原因にはさまざまなものがありますが、妊娠後期に見られる手のむくみには、妊娠中だからこそ見られる体の変化が大きく影響していることが考えられます。
そこで今回は、妊娠後期に見られる手のむくみの原因と解消法について、詳しく紹介していきましょう。
スポンサーリンク
目次
妊娠後期の手のむくみの原因は!?
妊娠中は、妊娠後期に限らず、全期間を通して手のむくみが現れやすいものです。その原因は、おなかの中の赤ちゃんに十分な栄養を送るために血流を増加させることによって、本来の体内の血液と水分のバランスが崩れることによって起こると考えられています。
もちろん、これらのバランスが崩れる原因には、さまざまなものがあります。
そのため、次のようなことを注意することによって、手のむくみを予防する効果が期待できます。
●適度な運動 妊娠後期になると、おなかがせり出して足元が見えにくくなったり、体重の増加によって体を動かしにくくなるものです。
とはいえ、そのことを原因に運動不足の状態が続くと、新陳代謝が悪くなり、老廃物が体の外へ排出されにくくなって、むくみが起こりやすくなります。
●体の中を冷やさない 冷たいものを飲みすぎたり、クーラーなどで体が冷えると、血流が悪くなり、体に老廃物が滞りやすくなります。
ですから、むくみが気になる時は、温かい飲み物を飲んだり、体温の調節をしやすいような服装を心がけましょう。
●同じ姿勢を続けない 体を動かすことが億劫になる妊娠後期は、楽な姿勢のまま長時間過ごし続けてしまうこともよくあります。
ただし、この状態はむくみを起こしやすい状態を無意識のうちで作っていることになってしまいます。
ですから、できるだけ同じ姿勢を続けるのは避け、長時間座っている場合でも、こまめに体を動かすように心がけましょう。
妊娠後期の手のむくみで注意したい病気は!?
妊娠後期に手のむくみが起きる場合、注意したいのが「妊娠高血圧症候群」です。●妊娠高血圧症候群とは 妊娠高血圧症候群の原因は、今のところ明確になっていません。
ただ、胎盤の血管が作られる過程において、なんらかの異常が起こることによって病気が発症しやすくなるということが指摘されています。
また、妊娠高血圧症候群は、遺伝によっても起こるといわれています。
そのため、妊婦の母親が妊娠高血圧症候群であった場合は、発症のリスクが高まるとの見方が強いです。
●妊娠高血圧症候群になりやすい人とは 妊娠高血圧症候群は、糖尿病・高血圧・腎臓の病気を持っている妊婦に発症のリスクが高くなる傾向があると言われています。
そのほかにも、肥満や高齢の妊婦(40歳以上の妊婦を指します)、家族に高血圧の患者がいる場合、多胎妊娠(双子など)、過去に妊娠高血圧症候群になったことがある妊婦などは、発症のリスクが高まるといわれています。
●予防法ってあるの? 実は、妊娠高血圧症候の予防法は、今の時点ではまだ確立されていません。
そのため、かかりつけ医の指示をまもり、定期的に周産期管理を受けることが大切です。
もちろん、日々の栄養管理や塩分の制限は大切ですが、過度の管理や制限は逆効果となる危険性もあります。
ですから、自己判断は絶対避け、必ずかかりつけ医の指導の下で適切に体調管理を行うようにしてください。
スポンサーリンク
妊娠後期の手のむくみの解消法は!?
妊娠後期になると、適度に体を動かすようにしたくても、おなかの赤ちゃんへの影響を考えるとなかなかうまく行えないということもよくあります。そこでおすすめなのが、座ったままでも簡単にできる手のむくみ解消法です。
●肩をゆっくりとまわす たったこれだけと思うかもしれませんが、肩周辺の筋肉を動かすだけでも、手のむくみの解消には効果が期待できます。
まずは、安定して座っていられる状態をつくり、無理のない範囲でゆっくりと肩をまわします。
前方向に10回まわしたら、今度は後ろ方向に10回まわします。
この時、呼吸に合わせて行うと、さらに効果があがります。
●手のひらを動かす 手のむくみは、手のひらを動かすことによっても解消できると言われています。
はじめるときは、手を必ず心臓よりも高い位置にセットします。
その上で、ゆっくりと手を握ります。
しっかりと握れたら、今度は手を開きます。
この「グーパー」を繰り返すだけでも、手全体の血行がよくなり、むくみの解消が期待できます。
●手を温める 血流が悪くなることによっても、むくみは起こります。
そのため、温めたタオルを手に当てるだけでも、かなりの効果が期待できます。
このとき、アロマオイルをタオルに含ませておくと、リラックス効果も期待できますよね。
まとめ
妊娠後期の手のむくみは、ストレスによっても起こることがあります。ですから、心と体をリラックスさせ、無理のない生活を送るように心がけることも大切なことです。
赤ちゃんとの対面まで、あと少し!
おなかの赤ちゃんとの時間を楽しみながら、しっかりと体のケアもしていきましょうね♪
コメント