大晦日とは?意味や由来を子供に説明できるように解説!

大晦日,とは,意味,由来,子供に説明できるように お正月
大晦日は、新たな年を迎える前日にあたる日。

一年で最後の日でもあり、正月を迎える準備の
大詰めを迎える日でもあります。

でも、大晦日にどんな意味や由来があるのかは、
意外と知らなかったりしませんか?


そこで、大晦日に子供から「大晦日ってどんな意味があるの?」
と聞かれた時に、気持ちよく答えることが出来るために、
こっそりとチェックしておきましょう。




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目次

大晦日の意味や由来とは

●一年で最後の晦日だから「大晦日」
大晦日の「晦日」とは、毎月最後の日のことをいいます。

12月は、一年で最後の月。

そのため、一年で最後の晦日という意味で「大晦日」といいます。

ちなみに「大晦日」の「大」は、大小を表すのではなく、
「最後」という意味があります。


●「大晦日」は「大三十日」とかく
もともと「みそか」とは、「三十日」のことを言います。

「十日、二十日」を「とおか、はつか」と呼ぶように、
昔は「三十日」を「みそか」と呼んでいました。


●もともと大晦日は12月31日の日没までだった
昔の人と現代人では、一日の考え方が違います。

現代では、一日の終わりと始まりは、深夜零時が境目になります。

ところが、昔の人は、一日の始まりと終わりを、日没で分けていました。

ということは、12月31日の日没を迎えると、昔の人は、すでに新年を迎えていました。

今は、年越しそばといえば夜中に食べるもののように思われがちですが、
昔の封ゆうに照らし合わせれば、日没前に食べるのが
本来の年越しそばということになります。


大晦日の行事の意味や由来とは

大晦日には、様々な行事が行われます。
大晦日に行われる行事の意味や由来を、チェックしてみましょう。

●除夜の鐘
除夜の鐘といえば、大晦日に寺で108回寺の鐘を鳴らす行事です。

大晦日,とは,意味,由来,子供に説明できるように 108回鐘を鳴らすことの由来については諸説ありますが、
人間の煩悩と関係しているという説が一般的です。

■108の煩悩の意味
煩悩を大きく分けると、眼・耳・鼻・舌・身・意の六根に分かれます。
この六根には、それぞれ好・悪・平があります。
この時点で、煩悩の数は18種類になります。

さらにこの18種類の煩悩には、それぞれ浄・染の二種類があります。
ここで、煩悩の数は36種類になります。

さらに、この36種類の煩悩には、前世・現世・来世の
3つに分かれているといわれているため、これで108の煩悩となります。

一般的にこの108の煩悩が、人間の煩悩の数であるといわれています。


●年越しそば
大晦日に食べる縁起物です。

大晦日,とは,意味,由来,子供に説明できるように 地域によって食べ方にも違いがありますが、呼び方にも晦日蕎麦のほか、
大年そば、つごもり蕎麦、大晦日蕎麦、年切り蕎麦、寿命蕎麦、福蕎麦、
思案蕎麦、縁切り蕎麦など、様々なものがあります。


■由来その1・江戸商人の習慣
江戸の商人にとって月末といえば、集金や棚卸など、とても忙しい一日。
なかでも、一年の最期にあたる大晦日の忙しさといったら、
それは大変なものだったようです。

ゆっくりと食事を楽しむ時間などなく、素早く食事が出来て
腹が膨れる蕎麦を食べるのが、商人の晦日の食事。

この習慣がいつしか庶民の間にも広がり、大晦日になるとそばを食べるという
習慣が定着したといわれています。


■由来その2・大阪では節分と年越しには蕎麦を食べた
大阪では、年越しと節分は、どちらも蕎麦を食べるのが
定番だったという記録が残っています。

なんでも、
「正月十四日 十四日年越とて、節分になぞらへ祝う。この日そば切を食ふ人多し」
(『大阪繁花風土記』より引用)とあります。

こうしてみると大阪では、古くから年越しそばを食べる習慣が
あったということのようですね。

●二年参り
神社や寺へのお参りのうち、年を越した元旦に行うものを初詣といいます。

ただし、大晦日に参拝し、一度帰宅した後、改めて元旦に参拝することもあります。
これは、一般的に二年参りといいます。


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子どもが分かるように大晦日の意味や由来を説明するには

大晦日の行事は、日本ならではの文化であり、地域によっては様々な風習もあります。
でも、大晦日といえば、大人たちにとっては一年で最も忙しい日。

大掃除や正月料理の準備などで忙殺される大晦日に、
ゆっくりと子供にかまってあげられる余裕など、
世のお父さん・お母さんにはほとんどないはずです。

でも、子供にとってはそんな大人たちの事情など、ほとんど関係ないもの。

だから、作業に追われている間も、子供の「なぜ?どうして攻撃」
にさらされることも、珍しくないはずです。

そんな時が、一番注意しなければいけない時です。


●忙しいことを理由にしない
大晦日は、確かに忙しい一日です。
でも、その忙しさの理由も、大晦日だからこそのこと。

「どうして大晦日になると家のお掃除をしなければいけないの?」
「どうして大晦日の晩ごはんは、おそばを食べなければいけないの?」
「どうして大晦日は家族みんなで過ごさなくちゃいけないの?」

などなど、子供の質問は「なぜ?」「どうして?」がつきもの。

でも、その質問に、「忙しいからまたあとでね」と答えてしまうのはNG。

こう答えてしまうと、ひと段落した後、子供の質問に答えようとしても、
今度は子供の方がその答えを必要としなくなってしまいます。

忙しい時こそ、こうした大晦日の意味をきちんと伝える良いチャンス!

ぜひ、忙しいことを理由にせず、少しでも、きちんと子供の質問に
答えてあげるようにしてくださいね。


●大晦日の前日までにきちんと意味や由来を伝えよう
忙しいことを理由にしないといっても、大晦日は忙しいことには変わりはありません。

でも、意味や由来を伝えるタイミングを少し変えるだけで、
子供なりに大人たちの忙しさを理解することが出来るようになります。


■夕方までに正月の準備を終わらせたい時のコツ
大掃除や正月料理などの正月準備を、大晦日の夕方までに終わらせたい時におすすめの話が、
『もともと大晦日は12月31日の日没までだった』のネタです。

昔の人の一日の考え方であれば、大晦日の日没後はすでに年越しをしていることになります。

ということは、日没までには正月準備を済ませなければ、
年が越せないということになりますよね?

これを使えば、大晦日の夕方までは、大人たちは正月の準備で
忙しいことの理由になりますし、子供にかまってあげられない正当な理由にもなります。

ちなみに我が家では、この作戦で、娘の「かまって攻撃」をうまく乗り切っています。


まとめ

大晦日は、正月の神様を迎えるための準備を整え、
家族全員で、無事に年を越すということが大事。

でも、このことを子供に理解させるというのは、なかなか難しいものです。

それでも大晦日は、一年のうちにたった一度しかありません。

だからこそ、この日に体験することが出来る風習や文化は、
やはり、大晦日でなければ教えることが出来ないもの。

大人たちにとって大晦日は一年で最も忙しい一日でもありますが、
だからこそ、その一日を大切に想うことが出来る子供に育てていきましょうね♪



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