あまりにも定番のお正月アイテムなので、その意味や由来などをあまり意識しなかったりしますが、そういうものほど、子供にとっては気になる存在のようです。
もしかしたら今年は、子供に「どうして門松が必要なの?」なんて質問をされるかも?
そんな時こそ、慌てずに、しっかりと意味や由来を説明できる大人でいたいものですよね?
そこで今回は、子供に門松の意味や由来を聞かれても、しっかりと答えられるように、こども目線でわかりやすく解説してみます。
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目次
門松は、どうして“かどまつ”というの?門松の由来編
最近では、マンションや集合住宅が増え、住宅事情によって簡易バージョンの門松の方がよく目にするようになりました。そのこともあってか、門松というと、真ん中に3本束ねられている太い竹の方が目立っています。
こうなると、子供から「松を使っていないのに、門松っていうのはおかしいよ」なんてことを言わられるかもしれません。
そんな時こそ、本来の門松の意味を覚えておかなければいけません。
●松は神様が好きな木 全国各地で見ることが出来る常磐木の一つに、松があります。
この松は、「祀る」につながるといわれていて、昔から神様が住んでいる(宿る)木といわれています。
そこで、お正月の神さまを呼び寄せるお正月には、神さまが大好きな松の木を飾るようになったのが、門松の由来といわれています。
●長生きの習慣が変換されて門松になった説 平安時代の人の平均寿命は、男性が33歳、女性が27歳。
今で考えたら、みんなが小学生になる頃には、すでにお父さんもお母さんも死んでしまっています。
そんな時代だからこそ、少しでも長生きをしたいと神さまにお願いするのは当然のこと。
そのため、平安時代の貴族の人たちは、長生きできますようにというお願いを込めて、「小松引き」という行事がありました。
この小松引きでは、「子の日の松」を持ち帰り、家に飾る習慣がありました。ここから、門松が飾られるようになりました。
●江戸時代の門松は屋根に届くほどの高さだった 地域によっても門松には違いが見られますが、時代によっても違いはあります。
江戸時代の頃の門松は、見た目に大きな違いがあるのが特徴でした。
なんでも、門松の高さは、2階建ての家の屋根に届くほどの高さだったといいます。
これだけ大きなものならば、お正月の神さまが家を見落としてしまうということもなかったはずですね。
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なんで門松を飾らないといけないの?門松の意味編
なぜ門松と呼ぶのかという疑問が解消されれば、次にやってくる質問といえば、「どうして飾らないといけないの?」という質問のはずです。その場合は、次の話をしてみてください。
●門松はお正月の神さまがおうちを探すときの目印 お正月には、お正月の神さまがおうちにやってくるといわれています。
お正月の神さまは、とてもまじめな神様で、新しい一年が幸せいっぱいの一年になるように、たくさんの福をかかえて日本中の家にやってきます。
でも、日本には、おうちがたくさんあります。
中には、家がたくさん集まっている場所もあるでしょうし、畑や山に囲まれたわかりにくい場所にある家もあります。
それを、一つひとつ探さなければならない神さまは、とても大変です。
そこで、お正月の神さまが、道に迷わずにあなたのおうちを探し出してくれるための目印として、お正月の神さまが大好きな松を飾って目印にします。
これが、お正月の門松の意味です。
●お正月の神さまは、普段は遠いところにいます お正月の神さまは、お正月になると日本中の家にやってきますが、もともと、お正月の神さまが住んでいるのは、みんなが住んでいるところとはずいぶん遠いところにいます。
でも、神さまは空を飛んでどこにでも自由に移動することが出来ます。
だから、目印がないと、うっかりあなたのおうちだけお正月の神さまが来てくれないかもしれません。
お正月の神さまがこないと、みんなはお正月が迎えられないので、お年玉ももらえないし、お節料理も食べられません。
だからこそ、門松を飾って、きちんとお正月の神さまがおうちに来てくれるようにします。
まとめ
子供たちの疑問は、ときどき大人としてもドキッとしてしまうことが意外とあります。でも、こうした疑問を丁寧に解決してあげることも、子供に文化を伝えるためには大切なこと。
子どもの年齢に合わせて、ぜひわかりやすく解説してあげてくださいね。
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