床の間に飾るだけでも、グッとお正月の雰囲気が出てくる、まさにお正月の定番アイテムです。
最近は、餅離れや核家族化によって、昔のように大きな鏡餅を飾るのではなく、真空パックになっていて扱いやすい鏡餅の方が定番になってきたような気がします。
それでも、やっぱり飾らなければ落ち着かないのが、お正月の鏡餅。
でも、そもそも鏡餅はどうして飾るようになったのでしょう?
その意味や由来を聞かれると、ちょっと戸惑ったりも…。
そしてそういうことほど、子供から突然質問されたりするんですよね。
そこで今回は、知っているようで知らない鏡餅の意味や由来を、子供でも分かりやすいように説明してみたいと思います。
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目次
そもそも鏡餅にはどんな由来や意味があるの?
子供からの質問で一番困るのが、「○○の意味って何?」ですよね?当たり障りのないことで返事をすると、「そういうことじゃなくて!」といってふてくされてしまいますし、真面目に説明すると「難しくてわからない」といわれてしまいます。
ですので、難しさのレベル別に鏡餅の意味や意味を説明してみます。
●神様のお供え物 お正月には、お正月の神さまが家にやってきます。
お正月の神さまは、家に幸せを運んできてくれる大切な神様。
だから、大切な神様をお迎えした時のお供え物として、鏡餅を神さまが家に居る間過ごしている「床の間」という場所に飾ります。
●長生きが出来るようにお願いするためのもの 鏡餅は、お餅を丸い形にしたもの。
だから、食べてみると、長く伸びてなかなか切れません。
そのことから、「餅のように長生きが出来ますように」というお願いを込めて、みんなで食べるるようになりました。
●家族みんなが仲良く暮らせるようにお願いするためのもの 丸い形をした鏡餅を飾ると、家族みんなが仲良く暮らせるといわれています。
だから、一年の始まりであるお正月には、鏡餅を飾るようになりました。
●神様の力が宿る場所 昔の鏡は、鏡餅のように丸い形をしていました。
その鏡には、神さまが宿るといわれているので、お正月に鏡餅を飾ると、お正月の神さまの魂が鏡餅の中に宿るといわれるようになりました。
その鏡餅を食べると、神さまの力を分けてもらうということになります。
そこから、鏡開きをした後の鏡餅は、家族みんなで食べるようになりました。
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鏡餅の飾りの由来や意味
鏡餅には、地域によってさまざまな飾りをすることがあります。この鏡餅の飾りの由来や意味も、知りたがりの子どもから質問をされることもあるはず!
そこで、鏡餅の飾りの由来や意味も、こども目線で説明してみましょう。
●海老 海老の形は、腰が曲がったおじいちゃんやおばあちゃんのように見えるよね?
だから、海老を飾ることで、腰が曲がるほど長生きが出来ますように、という意味が込められているんだよ。
●橙(だいだい) 鏡餅の上に飾られているミカンは、「橙(だいだい)」という果物。
この名前から、「子供や孫たちが、代々(橙)栄えますように」という意味が込められているよ。
●昆布 嬉しいことがあった時、「よろこぶ」っていうよね?
この「よろこぶ」には「こぶ」という言葉があるでしょ?
それで、昔の人は、昆布のことを縁起が良い食べ物(いいことがある食べ物)といって、お祝いする時には飾っていたんだよ。
お正月も、お正月の神さまが幸せを運んできてくれる日だから、それは嬉しいことだよね?
だから、鏡餅にも、「もっといいことがありますように」とお願いするために、昆布を飾るんだよ。
●裏白(うらじろ) 鏡餅の下に敷いてある葉っぱは、「うらじろ」という葉っぱ。
この裏白は、古い葉っぱと新しい葉っぱが一緒に生えてくる、珍しい葉っぱなんだ。
それで、「いつまでもいいことが続きますように(繁栄しますように)」という意味が込められているんだ。
まとめ
鏡餅の由来や意味を知るということは、お正月の意味や文化に触れるということにもなります。鏡開きや鏡餅を食べることの意味も含めて伝えると、より一層お正月の文化について理解が進んでくるはず。
小さな子供の場合は、言葉での説明よりも、鏡餅を食べるという体験を通して教えるようにすると、その時には意味が理解できなくても、記憶として残っていきますので、食育を兼ねて伝えるようにするのも良いかもしれませんね。
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