妊娠中期以降になると、ママのお腹も膨らみ、赤ちゃんの動きを感じることで、姿が見えない赤ちゃんの様子を知ることが出来るのですが、妊娠初期となるとほとんどママには自覚症状がなく、不安に思う事も…。
そんな妊娠初期のママたちの間で、今、注目されているのが、お腹の中の赤ちゃんの心音を聴くことが出来るドップラー聴診器。
でも、いまいちその使い方や、いつごろから心音が聞こえるようになるのか、わからないというママもいるはずです。
そこで今回は、妊娠初期のママが今一番気になっている、赤ちゃんの心音が聞こえるドップラー聴診器について解説していきます。
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目次
そもそもドップラー聴診器ってどんなもの?
ドップラー聴診器は、「ドップラー効果」によって、お腹の中の赤ちゃんの音を聞く聴診器です。ドップラー効果というのは、動きがあるものに反射することによって音を作り出す効果のことを言います。
そのため、お腹の中で動く赤ちゃんの心拍に合わせて、音を作り出し、それを聞くことが出来る装置のことを、ドップラー聴診器といいます。
●ドップラー聴診器で聞こえる心音とは? 多くのママは、「ドップラー聴診器を使えば、病院の検査で聞くことが出来るようなしっかりとした心音が聞こえる」と思っているかもしれません。
でも、そう思っているのであれば、それは違います。
そもそも、ドップラー聴診器で聞くことが出来る心音は、本物の心音とは違います。
通常、私たちが病院に行ったときに、お医者さんが使う聴診器を使って直接心音を聴くときには、「ドクッ、ドクッ」という音が聞こえるものです。
でもこれは、直接聴診器を胸と背中に当てることによって聴くことが出来ます。
でも、お腹の中の赤ちゃんには、直接聴診器を当てることはできません。
ですから、赤ちゃんの心音を聞くには、ドップラー聴診器のように音を作り出すしかできません。
そのため、ドップラー聴診器から聞こえる心音は、「ザー、ザー」という雑音のような音が聞こえます。
ドップラー聴診器を使うと本当に家でも心音が聞こえる?
ドップラー聴診器は、もちろん家庭でも手軽に使うことが出来ます。でも、家庭で心音を聞くことが出来るからといって、お腹の中の赤ちゃんの様子を日々観察するために使われているというわけではありません。
●実感が持てないパパのために使う 妊娠初期であれば、ママにとっても、自分のお腹の中に赤ちゃんが育っているという実感はほとんどありません。
でも、ママの場合、赤ちゃんが成長するに従い、身体にも大きな変化が起こります。
その過程で、ママとしての実感を持つというのが一般的です。
ところが、パパの場合は、こうした自覚症状というものがありません。
知識の中では、赤ちゃんが日々成長することを知っていたとしても、目の前の奥さんのお腹に、本当にそのような現実が起こっているのか、実感がないというのが本音です。
そのため、妊娠が分かったとしても、今一つパパとして成長しきれない側面も…。
そんなパパが、確かにお腹の中に赤ちゃんがいることを、体験を通して理解し、「パパとしての自覚を促す」というのが、家庭用ドップラー聴診器の人気の理由の一つになっているようです。
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ドップラー聴診器の使い方は?
ドップラー聴診器は、妊娠14週目ごろから心音を確認することが出来ると言われています。家庭用のドップラー聴診器の場合も、目安としては同じになります。(ただし製品の種類によって違いはあります)
基本的な使い方としては、お腹にジェルと塗り、ドップラー聴診器の本体を当てます。
これを、専用のヘッドホンなどを使って音を聞きます。
●使う時の注意点 家庭で使うことが出来るドップラー聴診器は、あくまでも医療用とは異なります。
ですから、ドップラー聴診器で毎日心音を確認していたとしても、定期検診は必ず受けなければいけません。
また、ママの体調や機械の操作方法によっては、音が聞こえなかったり、聞こえずらくなるということもあるようです。
でも、そのことが、赤ちゃんの成長に直接関係しているとは言えません。
あくまでも、「ママやパパと赤ちゃんをつなぐ便利な会話ツール」という位置づけですので、時には聞こえなかったり、音が小さかったりするのも当然のことなのだということを、きちんと理解した上で使用することが大切です。
まとめ
赤ちゃんの姿が見えなかったとしても、妊娠中のままのお腹の中で、赤ちゃんはちゃんと成長しています。でも、ママの不安な気持ちが赤ちゃんの成長に影響を及ぼすのも事実。
ママが赤ちゃんの心音を聴くことによって安心することが出来るのなら、それは赤ちゃんのためにもなるはずです。
でも、あくまでもドップラー聴診器は、お医者さんが赤ちゃんの成長を判断するための医療器具とは違います。
赤ちゃんの成長を確実に把握するのは、やはりお医者さんが一番!
ですから、たとえ赤ちゃんの心音が聞こえなかったとしても、そのことにあまり執着するのではなく、お医者さんと二人三脚で、ゆっくりと赤ちゃんの成長を見守っていくようにしてくださいね。
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