病院の定期検診なら、エコーで姿を確認することもできますが、さすがに家庭ではそうした専門の機械などもないわけですから、きちんと育っているのかを確認することはできません。
ところが、最近では、直接目で見ることが出来ない胎児の心音を聞くことで、成長を確認する方法があるということ。
それが、「胎児ドップラー」。
お腹にいる胎児の様子を妊娠中に確認することが出来るのなら、ママであればだれでも試してみたいと思うはずですよね?
でも、その反面、「もしも赤ちゃんに影響が出てしまったら…」という不安もあります。
そこで今回は、胎児ドップラーの魅力と、赤ちゃんに対する影響についてまとめてみました。
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目次
胎児ドップラーっていったい何?
お腹の中の胎児は、羊水の中で成長をします。ママの心音を確認する時は、ママの胸と背中に直接聴診器を当てることによって聴くことが出来ます。
ところが、胎児はママのお腹の中の、さらに羊水の中にいますから、ママと同じような方法では心音を確認することはできません。
そこで、妊娠初期の段階で胎児の心臓の動きを確認するには、超音波を使います。
これを、「エコー検査」といいます。
エコー検査では、直接赤ちゃんに触れるわけではなく、超音波を使って心臓の動きを確認します。
ですから、妊娠の超初期でも、エコー検査であれば心臓の動きを確認することが出来るわけです。
●聴診器で心音が聞けるのは妊娠7か月以降
一般的な聴診器を使って、胎児の心音を確認する方法もあります。
これは、胎児に直接当てて聞くのではなく、ママのお腹に聴診器を当てることによって音を確認します。
ただし、ママのお腹を通して心音を聞くので、お腹の赤ちゃんが大きくなってきた妊娠7か月以降からが目安となっています。
胎児ドップラーで本当に心音がきけるの?
聴診器を使って簡単に胎児の心音が聞けるようになるのは、妊娠後期に差し掛かる妊娠7か月以降のこと。さすがにこの段階では、ママのお腹も体つきも大きく変化しているため、ママ本人にも周囲にも赤ちゃんの成長を実感できるようになっています。
でも、できることなら、妊娠の実感があまりわかない妊娠初期の段階で、胎児の成長を感じることが出来ればうれしいですよね?
そこで登場するのが、胎児ドップラーです。
●胎児ドップラーとは?
胎児ドップラーは、ドップラー効果によって胎児の心音を聞くこと方法です。
もちろん、お腹の中にしか胎児はいませんから、直接胎児に機械を当てることは出来ません。
そこで、超音波を使って音を作り出し、心音を聞きます。
超音波は、動く対象物に当てた時の反射を利用して音を作り出します。
ですから、実際の心臓の音とは異なり、「ザーザー」という音が聞こえます。
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胎児ドップラーで考えられる赤ちゃんへの影響は?
医療用の超音波検査で使用する超音波の周波数は、3~8MHzです。これは、胎児に与える影響がない範囲といわれています。
ですから、一般的な病院で使用される胎児ドップラーでは、赤ちゃんに対する影響はないとみられています。
ただし、超音波の出量を上げると、胎児に悪影響を及ぼす危険性があります。
問題がないといわれている3MHzであれば、家庭用の胎児ドップラーであっても良いのですが、長時間の使用または3MHz以上の超音波の場合は、使用を控えた方が無難であるという声もありますので注意が必要です。
●家庭用の胎児ドップラーは問題ない?
現在市販されている家庭用胎児ドップラーの超音波は、平均3MHzに設定されています。
そのため、2~3分程度の使用であれば、赤ちゃんに対する影響はないと考えられています。
ただし、長時間の使用となれば、赤ちゃんへの悪影響も考えられます。
そのため、長時間の連続使用においては、控えておくことが無難であるという指摘もあります。
これは、各製品における説明書にも書かれているので、使用の前にはきちんと確認しておくようにしてください。
まとめ
新しい命の誕生の瞬間までは、たとえ胎動や体の変化などから成長していることを実感していたとしても、不安がすべてなくなるということはないはずです。もちろん、そのすべてがなくなるように心穏やかに過ごすことが、ママにとって一番大切なこと。
その上でも、見えない胎児の心音を確認することが出来る胎児ドップラーの役割は大きいです。
何事も赤ちゃんのために過ごしてあげたいというママやパパの想いはよくわかりますが、必要以上に不安になるのであれば、結果として赤ちゃんには負担になります。
ですから、胎児ドップラーで心音を聞く方法があっても、それを選択することが本当に必要なのかどうかは、ママとパパ次第。
人気がある製品であったとしても、自分たちにあわなければ、悪い影響を及ぼす原因にもなりえます。
まずは、自分の考え方や性格にあっているのかを、事前に必ずチェックしてみるようにしてくださいね。
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