気になるのが、破水から出産までのこと。
最近は、病院でマタニティクラスを用意している
ケースも多いですから、お産の進み方や
陣痛の乗り切り方などについては、
ある程度のわかっているという人も多いはずです。
でも、実際に破水してから出産までの時間となると、
なかなかはっきりとしたイメージがつかないものです。
しかも、普通分娩の予定だったのに、
帝王切開になるということもあります。
そこで、何があってもあわてないために知っておきたい、
破水から出産までの時間や、帝王切開になる場合のケースについて
解説していきましょう。
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目次
破水から出産までにかかる時間
破水のタイミングも出産までにかかる時間も、個人差が大きいため、一概には言えません。
お産が軽かったという人は、破水してから出産まで数時間だった
というケースもありますし、場合によっては出産まで数日かかったという人もいます。
ですが、一般的な目安としては、破水から出産まで
「24~72時間以内」であるといわれています。
●破水が刺激となって陣痛が始まる
お産のタイミングなどは、産院の方針によっても違いはありますが、
破水によって子宮の刺激が加わり陣痛が始まることがほとんどであるため、
「破水から24~72時間以内にお産を迎えるようにする」という方針を
掲げている産院が多いのが事実です。
陣痛からお産までの時間は?
破水は、陣痛が起きてからの場合と、本格的な陣痛が起きる前に破水する場合があります。どちらも正常の範囲内なのですが、陣痛が起きてから実際にお産を迎えるまでの時間にも
個人差があります。
●初めての出産の場合
あくまでも目安なのですが、初めての出産の場合は、規則的な陣痛が始まってから
実際に赤ちゃんが生まれてくるまでに、12~15時間ほどかかるといわれています。
●遷延分娩とは?
遷延分娩とは、初めて出産を経験する妊婦さんの場合で30時間以上、
2回目以上の妊婦さんの場合で15時間以上時間がかかるお産のことを、
「遷延分娩」といいます。
この場合、母子の安全を考えて、緊急帝王切開となるケースもあります。
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緊急帝王切開になる場合とは
緊急帝王切開とは、分娩前または分娩中に、妊婦さんや赤ちゃんに何らかのトラブルが起こった場合、緊急に帝王切開を行うことをいいます。
緊急帝王切開が行われるケースには、次のようなものがあります。
●胎児機能不全
赤ちゃんがおなかの中にいるときに、循環機能や呼吸にトラブルが起こってしまい、
低酸素状態が継続してしまうと、命にかかわる重大な状態に陥る危険性が
出てくる可能性があります。
この場合、緊急帝王切開となることがあります。
●妊娠高血圧症行群
以前は、「妊娠中毒症」とよばれていたのが、妊娠高血圧症候群です。
妊娠高血圧症候群が重症化すると、母子ともに危険が伴うことがあります。
この場合、帝王切開分娩となることがあります。
●回旋異常
赤ちゃんは、お産の最中、狭い産道では体の向きを変えながら下りてきます。
ところが、何らかの理由によってうまく産道を下りてこられないケースがあります。
お産までの時間がかかりすぎると、赤ちゃんの負担が大きくなってしまいます。
そのため、赤ちゃんへのリスクを回避するために、緊急帝王切開となることがあります。
●微弱陣痛
陣痛促進剤を使用しても陣痛がなかなか強くならなかったり、
子宮口が全開せず、分娩まで到達しないことがあります。
このような理由から、安全にお産が行われる可能性が低くなる場合は、
緊急帝王切開が行われることがあります。
まとめ
破水から出産までの時間は、個人差があるものの、おおむね24~72時間以内であると見られています。
ですが、出産はあくまでも「母子ともに健康な状態であること」が最優先されます。
そのため、お産の状態によっては、緊急帝王切開となるケースもあるということは
きちんと理解しておきましょう。
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