
たんぱく質は、アミノ酸によって構成されている栄養素です。
でも、よくわからないのが、タンパク質とアミノ酸の関係。
しかも、わからないことが多いのに、必ずセットで登場するのが、タンパク質とアミノ酸です。
そこで今回は、タンパク質とアミノ酸の関係や効果の違いについてまとめてみます。
スポンサーリンク
タンパク質とアミノ酸の関係
タンパク質は、20種類のアミノ酸が集まって構成されたものです。もともとタンパク質は、体の中で生成することが出来ない栄養素です。
そのため、タンパク質を摂取するには、タンパク質を含む食材を食べる必要があります。
食べ物として体の中に取り入れられたタンパク質は、消化される過程においてアミノ酸に分解・吸収され、再び体の中でタンパク質に構成されていきます。
タンパク質の機能は、アミノ酸の配列の違いによっても変わることがあります。
●分子の結合レベルによって名称が変わる タンパク質の中に20種類のアミノ酸が含まれているですが、その分子の結合方法によって、名前が変わってきます。
もっとも小さな単位といわれているのが「アミノ酸」で、アミノ酸が複数集まると「ペプチド」となります。
さらに、ペプチドが複数集まると「コラーゲン」となり、これらすべてをまとめて表現するのが「タンパク質」というわけです。
タンパク質の効果とは
タンパク質の効果には、次のようなものがあると言われています。●筋肉、臓器、髪、皮膚などの部分になる 筋肉だけでなく、健康な神や皮膚を生成するためにも、タンパク質は必要です。
ですから、タンパク質が不足すると、皮膚が衰え、見た目が老けた印象になることもあります。
●免疫力を高める タンパク質は、体の中で免疫グロブリンの原料となります。
この免疫グロブリンですが、一般的には「抗体」と呼ばれている物質。
そのため、タンパク質が不足すると、免疫力の低下や感染症などの病気にかかりやすくなるなどのリスクが高まります。
●ヘモグロビンの原料になる 血液中には、酸素を運搬する役割を持つヘモグロビンが含まれています。
このヘモグロビンの原料でもあるのが、タンパク質。
そのため、不足すると、血液中のヘモグロビンが不足し、動悸や体のだるさ、疲労感などにもつながります。
関連記事
タンパク質の1日に必要な摂取量は!?取りすぎるとどうなる!?
タンパク質が多い食材や高タンパク低カロリーな料理をご紹介します。
スポンサーリンク
アミノ酸の効果とは
アミノ酸には、「非必須アミノ酸」と「必須アミノ酸」があります。それぞれ効果があると言われている内容です。
●非必須アミノ酸の効果 非必須アミノ酸には、アラニン、グルタミン、グルタミン酸、アルギニン、アスパラギン酸、アスパラギン、システイン、プロリン、グリシン、セリン、チロシンの11種類あります。
■アラニンの効果 肝機能の機能を改善する効果
■グルタミンの効果 腸内環境を整える効果、免疫力アップ、筋肉の強化、成長ホルモンの分泌を促す効果
■グルタミン酸の効果 脳の活性化、脂肪の蓄積を防ぐ効果
■アルギニンの効果 成長ホルモンの分泌を促す効果、免疫力のアップ、血流の改善効果
■アスパラギン酸の効果 疲労を回復する効果
■アスパラギンの効果 尿の排出を促す効果
■システインの効果 美肌効果
■プロリンの効果 美肌効果、脂肪燃焼効果
■グリシンの効果 睡眠を促す効果、美肌効果
■セリンの効果 美肌効果、美白効果、アルツハイマー病の予防効果、睡眠を促す効果
■チロシンの効果 うつ症状の改善効果、ストレスの軽減、集中力のアップ
●必須アミノ酸の効果 必須アミノ酸には、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン、スレオニン、リジンの9種類があり、それぞれ異なる効果があると言われています。
■バリンの効果 筋肉を成長させる効果、肝機能を高める効果、美肌効果
■ロイシンの効果 筋肉を成長させる効果、肝機能を高める効果、育毛効果
■イソロイシンの効果 筋肉を成長させる効果、肝機能を高める効果、成長を促す効果
■メチオニンの効果 うつ症状の改善効果、老化防止
■フェニルアラニンの効果 鎮痛作用、皮膚疾患の改善効果
■トリプトファンの効果 不眠の解消、アンチエイジング効果、集中力アップ、記憶力アップ
■ヒスチジンの効果 ダイエット効果、脳神経を保護する効果
■スレオニンの効果 脂肪肝の予防、胃炎の改善効果
■リジンの効果 疲労回復効果、肝機能をアップさせる効果、脳卒中の予防
まとめ
タンパク質とアミノ酸は、深く関係しているだけでなく、それぞれ効果が異なります。ですから、サプリメントを使ってタンパク質やアミノ酸を補う場合は、それぞれの効果に注目しながら使用するというのも、効果的な方法といえるでしょう。